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On the Production
by 井口健二
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■第159回
に登場する。脚本は『X−メン2』などのザック・ペン。
 さらに同年7月の公開予定で、そのCaptain Americaを初
め、Iron Man、Hulk、Thorも勢揃いする“The Avengers”の
計画も、ザック・ペンの原案で進められるようだ。
 以上が2011年までの計画だが、実は、第111回の紹介では
もう1本“Ant-Man”という計画も報告していた。しかし、
“Shaun of the Dead”などのエドガー・ライトの脚本監督
によりコメディ化して進められるその計画は、まだ公開時期
の発表には至っていないようだ。
 一方、今回の発表では2009年の公開予定が抜けているが、
これは脚本家ストライキの影響で製作準備が整わなかったも
ので、新興勢力としてはその辺の調整が難しかったようだ。
しかし直接配給を手掛けないのであれば、作品が1年間空い
ても問題が生じることはない。
 その他、マーヴェルの作品では“Spider-Man”“X-Men”
“Fantastic Four”がソニーとフォックスで映画化されてい
るものだが、この内“Spider-Man 4”に関しては、現在進行
中であることが明言されており、マーヴェルではかなり強力
に後押しをしているようだ。
        *         *
 続いては1984年『グレムリン』などのジョー・ダンテ監督
の計画で、本格的なホラー映画を2本続けて撮ることが発表
された。
 その1本目は“The Hole”と題された作品で、2人の少年
が自宅の地下室で偶然見つけた穴を探る内に、暗い恐怖に遭
遇する…というもの。脚本は、ケイト・ベッキンセール主演
『モーテル』などを手掛けたマーク・スミスが担当し、今夏
の終りごろの撮影予定となっている。
 因に『モーテル』は、地下に掘られたトンネルなどの展開
が面白かった作品だが、同じ脚本家が超常現象系の本格的な
ホラー作品でどのような手腕を見せてくれるか、ダンテの演
出共々楽しみなことだ。また、本作の製作者マイクル・リト
ヴァックはダンテについて、「このジャンルでは伝説のよう
な監督。彼はこの作品に絶妙な捻りを加えてくれるだろう」
と期待を寄せている。
 そしてもう1本は“Bat Out of Hell”の題名で、危険な
貨物を運んでいた飛行機がハイジャックされたことに始まる
恐怖が描かれる。ドリュー・マクウィーニーとスコット・ス
ワンの脚本で、今年の後半に撮影されるものだ。なお本作の
製作者には、『ファイナル・デスティネーション』などのウ
ォーレン・ザイドが名を連ねている。
 最近の作品は、2003年『ルーニー・チューンズ』、1998年
『スモール・ソルジャー』など、比較的軽い作品が多かった
ダンテ監督だが、ここらできちっとしたホラーも見せてもら
いたい。なお、この他のダンテ監督の関連情報では、前回も
報告したように、出世作とも言える『ピラニア』の3Dリメ
イクが、『ハイテンション』などのアレクサンドル・アジャ
監督の手で進行中のものだ。
        *         *
 今春開催されたニューヨーク・トライベカ映画祭で、グラ
ンプリを受賞したスウェーデン映画“Lat den ratte komma
in”(英題名:Let the Right One In)を、英語版リメイク
権を、イギリスのハマー・フィルムスと、ロサンゼルスに本
拠を置くスピットファイア・ピクチャーズが共同で獲得した
ことが発表された。
 物語は、12歳の少年と、その隣の家に住むヴァンパイアの
少女との初恋物語とのことで、一般映画も参加する大規模な
映画祭で、このようなジャンル映画のグランプリ受賞は珍し
いものだ。因に、今回の映画祭には世界40カ国から120本の
参加があったとされており、審査は、『アバウト・ア・ボー
イ』などの脚本家ピーター・ヘッジスや、『カサノバ』など
の俳優オリヴァー・プラットらによって行われた。
 という受賞作品のリメイクが行われるものだが、権利を獲
得したハマー・フィルムスというのは、1950年代、60年代に
クリストファー・リーの『ドラキュラ』などで一世を風靡し
たあのハマーのことで、実は、昨年オランダの投資グループ

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05月15日(木)
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