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On the Production
by 井口健二
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■奇跡のシンフォニー、ハブと拳骨 *熊本遠征記前編
それなりという感じのものだった。
それに対して『ブルー…』の方は、デップとウィンスレット
のナレーションはむしろ淡々としていて、情報を正確に伝え
るようにされていたが、映像は特に海底の小動物が乱舞する
ようなシーンでは、まさに視野一杯のIMAXスクリーンの中が
全て3Dになる訳で、さながら自分が海中にいるような気分
が味わえたものだ。
IMAX-3D作品は、東京にも上映館があった頃には何本か観て
いるが、その特性が存分に活かされたということでは、この
作品はベストの作品に選んでも良いと思える。特に、海底の
サンクチュアリーという作品のコンセプトは、この全身を包
み込まれるような映像を体感することで、まさに実感できた
という思いがしたものだ。
なおサントリーミュージアムでの上映は、『ダイナソー…』
は9月12日までの予定だが、『ブルー…』は7月24日までと
なっており、気になる人はお早めに。因に『ブルー…』の後
番組には、『ポケモン3Dアドベンチャー』と題された2本
の短編3D作品が、7月25日から8月31日までの上映になる
ようだ。その後に『ブルー…』が復活するかどうかは判らな
いが、その価値はあると思えた。
というIMAX-3D作品を鑑賞した後は、計画通り3D-Memoriesを
作ってもらい、さらに時間があったので海遊館を見学した。
因に3D-Memoriesは、3眼のカメラで撮影した映像から3D
の深さを計算し、それでプラスティックの材料の中に点描し
て行くもの。カメラの3眼が縦に配置されているのも面白か
ったし、途中で見せてもらえる3D映像もなかなかで、結構
楽しめるものだった。
一方、海遊館はリニューアルしたばかりとのことでかなり混
んでいたが、大きい水槽を中央に置いた形式は観やすくて、
特に細々した水槽を見て歩くより楽に見られたように感じら
れた。もちろん個々の生物については解りにくいなど、一長
一短はあるのだろうが、気楽に楽しむにはこの方が良いよう
にも感じられたものだ。
以上の予定をこなした後は、その日の入浴をユニヴァーサル
シティ近くにある「上方温泉 一休」というところに決めて
いたので、まずは天保山からキャプテンラインという海路で
ユニヴァーサルシティに渡り、JRゆめ咲線で西九条、そこ
から送迎バスを待ってスーパー銭湯へとたどり着いた。
この銭湯は、地底深くから汲み上げた天然温泉とのことで、
東京の各所にもあるスーパー銭湯と似たようなものだが、場
内の管理は比較的行き届いていて、ゆっくりと入浴を楽しむ
ことが出来た。それに従業員の態度も良くて、実は帰りの送
迎バスでは運転手の人との会話も弾んだのだが、ここで1つ
自分の失敗に気付かされてしまった。
と言うのは、この日の行程では上記のように、市営地下鉄で
天保山に入ってキャプテンラインでユニヴァーサルシティに
移動したのだが、実は、ユニヴァーサルシティの先の桜島と
天保山の間には無料の渡し船があると聞かされたのだ。つま
り、この桜島まではJRなので青春18切符で無料で行けた訳
で、そこから無料の渡し船なら、市営地下鉄と海路の船賃は
使わずに天保山に行けて、帰っても来れたということだ。こ
れにはちょっとがっかりしたが、後の祭りだった。
という話も聞かされたが、このバスの運転手さんには、途中
でJRの駅にも寄り道してもらうなど、お世話になった。
この後は、大阪駅でガード下の大盛の店で腹ごしらえをし、
新大阪駅で帰りのお土産を物色するなどして、21時59分発の
ムーンライト九州に乗り込んだ。
        *         *
3日目は、05時53分に門司で途中下車なので、この日も多少
早目に起きて準備していたが、ここで2つ目の失敗をしてし
まった。実は、門司の前の下関では機関車付け替えのために
10数分停車するのだが、ここで車掌からホームでふぐ弁当を
売っていますという車内放送があったのだ。
しかし僕は、どうせ門司での乗り換えもあるし、そこで買え
ば良いと思っていた。ところが関門トンネルを通過して到着

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04月13日(日)
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