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On the Production
by 井口健二
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■第150回
で、1984年にデヴィッド・リンチの監督で映画化されたフラ
ンク・ハーバート原作“Dune”(砂の惑星)のリメイクが、
バーグの監督で進められることになったようだ。
この計画は、実は昨年の10月頃から噂には上っていたもの
だが、今回はバーグ監督が自らインタヴューの中で認めたも
ので、その発言によると「ストライキがなければ、今頃は脚
色の作業に掛かっているところだ」とのことだ。
1984年版は、ファンの間での評価は高かったが、興行的な
成功は得られなかったもので、その後にテレビでのミニシリ
ーズ化などもされているが、原作の壮大なスケールは、やは
り映画館の大スクリーンで観たいという意見も強いものだ。
そして今回のバーグ監督の発言では、「(自分は)リンチ作
品の大ファン」とも話しており、リンチ版のイメージを踏襲
した作品が期待できそうだ。
因に1984年版では、VFXなどへの不満も聞かれたものだ
が、現在のディジタル技術を持ってすれば、それも存分なも
のが期待できる。現状は脚本も完成してはいない状況だが、
バーグ監督は“Edwin…”に続けてリメイクに取り掛かりた
いとしているもので、成功すればこれまた壮大なシリーズと
なる作品を期待したい。
* *
ここからは続報で、3月15日の撮影開始が予定されている
McG監督、クリスチャン・ベール主演による“Terminator
Salvation: The Future Bigins”に関して、3部作が予定さ
れている新シリーズの第2作以降には、アーノルド・シュワ
ルツェネッガーの出演が期待できそうだとのことだ。
これは製作者の1人のモリッツ・ボーマンが雑誌のインタ
ヴューに答えているものだが、まず物語について、実は新作
シナリオのラスト6〜7ページは、まだ製作に参加している
スタッフにも公開されていないのだそうで、そこでは第2作
以降に続く重大な秘密が明らかにされ、さらに映画はクリフ
ハンガーの状態で終ることになるようだ。
そして第2作以降では、タイムトラヴェルが前のシリーズ
以上に重要なテーマとされ、全世界を支配しようとするコン
ピュータ=スカイネットとの闘いが時間軸も絡めて展開され
るとのことだ。従ってそこには、当然シュワルツェネッガー
によるターミネーターが登場することになる、これは物語の
構築上避けられないとしている。
一方、その出演の可能性については、「アーノルドは常に
我々に協力的だし、彼には他にも重要な仕事のあることは確
かだが、それが出演の障害になるというものではない」との
ことで、結局出演が確定している訳ではないが、シリーズと
しては出演がないと成立しない、だから何としても出演を勝
ち取りたいという意向のようだ。
まあ、政務に支障がなければ、日本の県知事だってテレビ
のヴァラエティ番組に出ている訳だから、アメリカの州知事
が映画に出られないことはないと思われるが、果たして出演
は叶うものかどうか。もちろんその前に映画のヒットが条件
にはなるものだが…。
* *
2004年10月1日付第72回で紹介のヘンリー・セリック監督
“Coraline”について、その一部の映像がYou Tubeサイトの
“Coraline Sneak Preview”などで公開されている。
作品はヒューゴー賞受賞作家のニール・ゲイマンが2002年
に発表した児童書の映画化で、物語は、主人公の少女が引っ
越してきた新しい家の秘密の扉を潜り抜けると、そこには別
世界が開けていて、その世界で彼女はヒロインになる資質を
備えていたというもの。そしてこの主人公の声を、ダコタ・
ファニングが演じることになっている。
因に、公開された映像に登場のキャラクターはかなり大人
びた感じだが、1994年生まれのダコタも14歳になっている訳
で、そろそろ子役は妹に譲って、本人はこんな感じになりた
いのかなというところだ。
なお他の声の出演者では、『シュレック3』でフック船長
を演じたイアン・マクシェーン、『デスパレートな妻たち』
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01月01日(火)
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