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On the Production
by 井口健二
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■第146回
カメオ出演。これにはディーゼルのシリーズに対する愛着を
感じさせてくれた。
 そして第4作について、ディーゼルとウォーカーの2人に
出演の打診があったということで、2人の役柄がどの程度の
大きさになるかは不明だが、カメオ程度でも出てくれれば話
題になることは間違いないものだ。なお第4作に関しては、
第3作を手掛けた脚本のクリス・モーガンと、ジャスティン
・リン監督にも話が行っているとのことで、この脚本、監督
のコンビが再登板すれば、ディーゼルの再度の出演の可能性
は、かなり高くなると考えられているようだ。
        *         *
 そして3本目は、“Mad Max 4”について、“Fury Road”
のサブタイトルの許で、計画が再び動き出したことが報告さ
れている。
 この計画については2006年7月15日付第91回でも報告して
いるが、イラク戦争の勃発で1度は頓挫した計画について、
監督のジョージ・ミラーは当時も諦めていないとしていたも
ので、このほどシドニーのスタジオ内に、撮影準備のための
“Mad Max”オフィスが再オープンしたと伝えられた。
 なおこの第4作については、メル・ギブスンの再演は年齢
的に有り得ないとされており、現在は“Justice League of
America”に専念しているミラー監督としては、その製作が
済み次第、新たな主人公のキャスティングに取り掛かる意向
とされている。撮影は、以前の計画通り南部アフリカのナミ
ビアで行われることになるようだ。
 一方、ミラー監督には“Happy Feet 2”の実現も期待され
ているようだが、監督自身は、「オリジナルの製作には4年
掛った」として、今回も製作を急ぐことはしないと発言。取
り敢えずは、“JLA”に続いて“Mad Max 4”の順番で製
作を進めることになるようだ。
        *         *
 第4作の次は、第3作と言っても前日譚の計画で、2004年
と06年にケイト・ベッキンセールの主演で公開された『アン
ダーワールド』シリーズの第3弾を、“Underworld 3: The
Rise of the Lycans”の題名で製作することが発表された。
 物語は、永くヴァンパイアの僕として支配されてきたリカ
ンズ(ウェアウルフ)が、その支配に反抗し、自由を勝ち取
るまでを描くもので、脚本はダニー・マクブライド。監督に
は、『インディペンデンス・デイ』から“10,000B.C.”まで
のローランド・エメリッヒ作品でVFXを手掛け、『アンダ
ーワールド』でも前2作のクリーチャーを担当してきたパト
リック・タトポウロスが起用されて、実写監督デビューを飾
ることになっている。
 因に、前2作では監督も務めたシリーズ・クリエーターの
レン・ワイズマンは、今回は製作者となっているが、「本作
では初めてリカンズの目を通して物語を描いており、シリー
ズの最初からリカンズの映像化を担当してきたタトポウロス
こそが、この監督にはピッタリの人材だ」と考えているとの
ことだ。
 そして配役では、前日譚と言うことでベッキンセールの出
演はないが、リカンズの若きリーダー=ルシアン役のマイク
ル・シーンと、ヴァンパイアのキング=ヴィクトール役のビ
ル・ナイは再登場。さらにルシアンの恋人ソニア役を、ジム
・キャリー主演『ナンバー23』などに出演のローナ・ミト
ラが演じることになっている。
 撮影は、来年1月にニュージーランドのオークランドで開
始され、製作はレイクショアとスクリーン・ジェムズ。公開
は、北米地区をソニー傘下のスクリーン・ジェムズが行い、
他の地域はレイクショアとソニーの共同で行われる。
        *         *
 2004年8月1日付第68回で題名だけ紹介したDCコミック
ス“Green Lantern”の映画化について、テレビ出身グレッ
グ・バーランティ監督の起用がワーナーから発表された。
 元々の原作は、1940年に最初の作品が発表されているDC
コミックスでも初期の頃の作品ということだが、今回映画化
されるのは1959年にスタートした第2世代の物語で、主人公

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11月01日(木)
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