ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460314hit]

■第144回
スフォーマー』などのタイリーズ・ギブスンなど、名前はい
ろいろ挙がっているが、まだどれも正式のものではない。
 そう言えば、以前計画された“The Green Lantern”の映
画化には、ジャック・ブラックが噂されたことがあったが、
今回の情報では全く挙がっていないようだ。
 とは言え、来年のストライキのことを考えると、VFXの
多用される作品ではそろそろ時間が足りなくなる恐れも出て
くるもので、配役は近日中に正式発表になりそうだ。
 脚本は、『Mr.&Mrs.スミス』などのリライトを手掛けた
キアラン&マイクル・マロニーが担当しているもので、この
脚本の評判がかなり良いようだ。
        *         *
 続編の情報で、第135回で紹介した“Terminator 4”の製
作が本気で開始されることになったようだ。
 この続編に関しては、以前の紹介でハルシオンというプロ
ダクションが権利を買収したことを報告したが、さらに今回
は、テレビシリーズの“Sarah Conner Chronicles”を手掛
けるプロデューサーのジェイムズ・マイデルトンが本作の製
作も務めることが報告された。そして10月には、『T3』を
手掛けた脚本家チームのマイクル・フェリスとジョン・D・
ブランカトによるプレプロダクションが開始されるとのこと
だ。
 また、今回の計画では、『T4』は新たな3部作の開幕と
位置付けられており、そこではジョン・コナーによるマシー
ンズに対する戦いが描かれるとされている。ただしそれが、
ジョンと、『T3』に登場したケイト・ブリュスターを主人
公に描くものになるかは、ニック・スタールとクレア・デイ
ンズの出演交渉の如何によるとのことで、出演が叶わなかっ
た場合には、コナーの動きに連動した別の抵抗者たちの物語
として、新たに展開される可能性もあるようだ。
 いずれにしても、この作品も2009年夏の公開を目指すとす
れば、最早時間はあまり残されていない訳で、出演交渉とプ
レプロダクションは早急に進められることになりそうだ。
 一方、前々回にマイクル・ベイ監督がいろいろ物議を醸し
た“Transformers 2”についても、パラマウント=ドリーム
ワークスから、2009年6月29日に全米公開するとの発表が行
われている。
 このスケジュールについては、ベイ監督も主演のシーア・
ラブーフも、契約はほぼ合意に達しているとのことだが、こ
ちらもストライキ前の撮影完了を目指すとなるとかなり忙し
そうだ。しかも、現時点でスティーヴン・スピルバーグとパ
ラマウントの間がいろいろ揉めているとの情報もあり、スピ
ルバーグがパラマウントを離れる可能性もあるようだ。しか
し、仮にそうなっても、この作品へのスピルバーグの影響力
は絶大なものがあり(ベイ監督も、主演のラブーフも、スピ
ルバーグの意向で決まった)、その点ではパラマウント側も
かなり微妙な舵取りが必要になるようだ。
        *         *
 パロディの計画で、クリス・ビショップという脚本家によ
る“Jeff the Immortal”という作品が、ユニヴァーサルで
取り上げられることになった。
 この作品は、ビショップが1986年公開の『ハイランダー』
観た後で思いついたというもので、自分の超自然パワーに気
付いた男が、何とその力を自分のためだけに使ってしまうと
いうもの。まあ、超能力ものではありがちなパターンのよう
にも思えるが、ハリウッドメイジャーが買い上げたというこ
とでは、それなりの作品に仕上がっているのだろう。
 なおビショップは、ワーナー・インディペンデスがリメイ
ク権を獲得した2004年のドイツ映画“Night of the Living
Dorks”のアメリカ版の脚本も手掛けているようだ。
 もう1本、第139回で紹介した“The $40,000 Man”には、
2001年のアカデミー賞脚色賞候補になった『ゴーストワール
ド』のダニエル・クロウズとテリー・ズィワイゴフが参加、
彼らによる脚本のリライトと、ズィワイゴフの監督で進めら
れることが発表されている。因にズィワイゴフは、2003年に

[5]続きを読む

10月01日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る