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On the Production
by 井口健二
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■第139回
ことでも有名なダンス映画だが、この作品もその後にブロー
ウェイで本格ミュージカルとして上演され、今回はそのミュ
ージカル版が映画化されるものだ。
物語は、都会から引っ越してきた反抗的な少年が、ダンス
の禁じられた町で騒動を引き起こすというもの。エフロンは
オリジナルでベーコンが演じた反抗的な少年レンを演じるこ
とになっている。
またこの監督と振り付けには、エフロン主演によるディズ
ニーチャンネルのテレビ映画“High School Musical”と、
その続編も手掛け、さらに第3作も計画中のケニー・オルテ
ガが起用されるもので、エフロンとしては大船に乗った気持
ちでいられそうだ。オリジナルの公開では、軽快な主題歌も
大ヒットしたものだが、今度はどうだろうか。
ストリートダンスの映画は、最近ブームになっている感じ
もあるところだが、その元祖的な作品ということでも面白そ
うだ。2005年5月に紹介した『ダンシング・ハバナ』では、
オリジナル版のパトリック・スウェイジの登場があったが、
ベーコンは出てくれるかな?
* *
後はSF/ファンタシー系の情報を中心に紹介しよう。
まずはパロディで、“The $40,000 Man”と題された計画
がニューラインから発表されている。
物語は、伝説的な宇宙飛行士で、真にアメリカの英雄と呼
ばれた主人公が、ある日交通事故で瀕死の重傷を負い、政府
の手で身体を再構築される。ところがその費用は4万ドル。
とてもじゃないけどバイオニックとは言えない状況で、そこ
からコメディが始まるというものだ。脚本はジョン・フラン
シス・デイリーとジョナサン・ゴールドスタインという2人
が手掛けている。
元祖の“The Six Million Dollar Man”の映画化について
は2003年の第50回などでも紹介したが、最近はあまり情報を
聞かなくなっている。スピンオフの“Bionic Woman”に関し
ては、テレビシリーズでのリメイクが進みそうで、それに絡
めて本家の映画化も実現してもらいたいところだが、今回の
パロディ作品の計画がそれにどう影響してくれることか。こ
れで本家が実現したら、本当に愉快なことだが。
* *
ドリームワークスがイギリスの児童書シリーズ“Children
of the Lamp”の映画化権を獲得し、ニーナ・ヤコブスンの
製作、リー・ホールの脚色で進めることを発表した。
このシリーズは、フィリップ・B・カーという作家の原作
で、すでに出版されている最初の3巻は合計で100万部以上
を売り上げたとされている。物語は、ランプの精霊ジニーの
一族が繰り広げる冒険を描いており、人間と共にその望みを
叶えるためにいろいろな冒険が行われる。その第4巻となる
“The Day of the Djinn Warrior”は、今年9月に刊行予定
だそうだ。
そして今回の映画化の脚色を手掛けるホールは、2000年の
『リトル・ダンサー』(Billy Elliot)でオスカー候補にな
り、またテレビ版の“The Wind in the Willows”なども手
掛けているということでその実力は保証付き。一方、ヤコブ
スンは、元ディズニーで『ナルニア国物語』や『パイレーツ
・オブ・カリビアン』『プリティ・プリンセス』などの映画
シリーズの製作統括を務めていた人物ということで、こちら
も実力は充分と言える。
そのヤコブスンは、昨年末にディズニーを退社、ドリーム
ワークスに移籍しての最初の仕事となるもので、ディズニー
のヒット作を手掛けてきた手腕がここで試されることになり
そうだ。
* *
ユニヴァーサルで進められている“Dracula Year Zero”
の計画に、『アイ,ロボット』などのアレックス・プロイア
ス監督の参加が発表された。
この作品は、マット・サザマとバーク・シャープレスの脚
本家コンビが1年前から進めてきたもので、ドラキュラ伝説
のオリジナルとされるルーマニア王ヴラドの姿が描かれる。
そして、その脚本を手にしたプロイアスは、「伝説の新たな
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07月15日(日)
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