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On the Production
by 井口健二
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■第128回
 まずは2005年にディズニーと合併したピクサーが、新体制
になってからの初めての計画として、“WALL-E”という作品
を2008年6月27日に全米公開することを発表した。
 この作品は、『トイ・ストーリー2』でジョン・ラセター
との共同監督を務め、2003年の『ファインディング・ニモ』
でオスカーを受賞したアンドリュー・スタントンが監督する
もので、詳しい内容は極秘とされているが、最近株主に配ら
れた資料によると、主人公は若いロボットということだ。そ
してこのロボットが、宇宙の彼方にある家族の住む家を探す
物語との情報もあり、また配られた資料の画像では背景が火
星のようだという意見もあった。
 因にピクサーからは、今年6月に“Ratatouille”という
作品が全米公開されるが、この作品がディズニーとの旧契約
の最後の作品だったようで、来年の“WALL-E”からが新体制
での作品となるものだ。そして2009年には“Toy Story 3”
の計画も発表されている。
 なお、この第3作に関しては、一時はディズニーが独自に
製作するという発表もあったものだが、合併後にラセターが
ディズニー・アニメーションのトップの座に就いたことで、
ディズニーの計画はキャンセルされ、新たにピクサーで進め
られることが発表されている。
 これに加えて、上述した“John Carter of Mars”となる
訳だが、こうなると早ければ2010年にも火星(バルスーム)
での冒険が見られることになりそうだ。
        *         *
 お次はゲームの映画化ではないが、ゲームファンには気に
なる計画で、ヴィデオゲームの『ドンキー・コング』を巡る
2人のゲーマーの対決を描いたドキュメンタリー“The King
of Kong”の配給権をニューラインの姉妹会社のピクチャー
ハウスが獲得し、併せてドキュメンタリーをドラマ化するリ
メイク権をニューラインが契約したことが報告された。
 この作品は、1999年に『パックマン』で史上初めての完全
スコアを記録したことでも知られるプロゲーマーのビリー・
ミッチェルと、ミドルスクールの理科教師スティーヴ・ウィ
ーブの対決を描いたもので、事の起こりはウィーブが、20年
近くも前にミッチェルが打ち立てた『ドンキー・コング』の
最高得点87万4300点を、94万7200点という驚異的なスコアで
打ち破ったことから始まったようだ。
 そしてこの2人のちょっと常軌を逸した対決の模様が、ド
キュメンタリー監督セス・ゴードンの手で映像化され、1月
に開催されたスラムダンス映画祭に出品されたもので、この
情報がニューラインのリチャード・ブレナーに報告され、そ
の面白さに20回も見たというブレナーからトップのトビー・
エメリッヒに進言されて、直ちに契約が進められたというこ
とだ。
 なお、ドキュメンタリーは今年の夏に全米公開の予定で、
さらにドラマ化は、ゴードンの監督で直ちに進めるとされて
いる。因に、ウィーブの記録樹立は、それ自体がゲーム界で
はビッグニュースだったということで、今回の映画化も公開
されれば、注目を浴びることは間違いなしのものだそうだ。
        *         *
 後半は短いニュースをまとめておこう。
 5月公開の“Spider-Man 3”では悪役ヴェノムを演じてい
る俳優のトッファー・グレイスが、自らの製作総指揮と出演
で、“Source Code”と題されたタイムトラヴェル物のSF
作品をユニヴァーサルで計画している。実はこれ以上の内容
に関する情報は公表されていないものだが、脚本を執筆した
ベン・リプリーは、すでに“In Vitro”というホラー作品が
フォックスと契約され、“Red Cell”というスリラー作品を
ニューラインと契約しているということで、それなりの実力
はありそうだ。期待したい。
 続報で、スティーヴ・カレルとアン・ハサウェイの主演で
進められている“Get Smart”の映画化に、ドウェイン“ザ
・ロック”ジョンスンと、テレンス・スタンプの出演が発表
された。ザ・ロックの役柄は23号と呼ばれる新キャラクター

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02月01日(木)
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