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On the Production
by 井口健二
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■第127回
4月にロサンゼルスで開始される。
なお、キャメロンは11年前からこの物語を構想していたと
いうことだ。しかしその映像を実現する技術が当時はなく、
技術の進歩が待たれていた。そして、3Dドキュメンタリー
の“Ghost of the Abyss”や“Aliens of the Deep”の製作
を通じて、実写とCGIとを切れ目なく合成する技術に目途
を付け、ついに製作準備に着手、最近の1年半程はこの計画
が常に念頭にあったということだ。従って、一時は日本のマ
ンガを映画化する“Battle Angel”の計画も発表されたが、
2005年以降は“Avatar”に掛かり切りだったとしている。
そしてその計画に、キャメロンが最優先契約を結んでいる
フォックスからようやくゴーサインが出たものだ。
一方、キャメロンはこの計画のVFXの製作をピーター・
ジャクスンが主宰するニュージーランドのウェタ・ディジタ
ルで行うことも発表した。これには、ジャクスンや彼のパー
トナーのフラン・ウォルシュとの出会いもあったようで、そ
の出会いでキャメロンは、「多くのアイデアを彼らから注入
された。それは25年前にILMで感じたことを思い出させて
くれた」と、ウェタへの乗り換えの理由を語っていた。
実写の撮影は3Dで行われ、それにウェタ製作のCGIが
合成される。従って公開も3D館に限定されるが、2009年の
公開時には、全米で1000〜2000の映画館がそれに対応してい
るだろうと予想を掲げているものだ。
* *
上記がキャメロンの計画だが、これがややこしくなりそう
なのは、実はこの計画が発表された同じ日に、M・ナイト・
シャマランとパラマウントからも、“Avatar”という題名の
計画が発表されてしまったのだ。
こちらの計画は、パラマウント傘下のニケロディオンが製
作しているTVアニメ番組“Avatar: The Last Airbender”
の実写劇場版を、シャマランの脚本、監督、製作で進めると
いうもの。オリジナルの物語は、4大要素のWater、Earth、
Fire、Airを司る4つの国のバランスで成立している世界を
舞台に、さらにそれらを統合するAvatarという存在が行方不
明になったことから生じる混乱を描いたものだそうだ。
オリジナルのTV番組は、2005年2月にスタートしたとい
うことだが、対象年齢6〜11歳の子供の間では常にアニメ番
組のトップ10に入るという人気とされている。そしてパラマ
ウントからは、この題名がMPAAに登録済であることも報
告されたものだ。
これに対してフォックスからは、「我々は“Avatar”の題
名を保持している。他社が同じ題名を名告ることは有り得な
い」との見解が発表されたが、パラマウントのMPAA登録
が事実とすれば、フォックスにはこれに対抗する術はないは
ずで、キャメロンの計画は題名で出鼻を挫かれることにもな
りそうだ。
因にシャマランは、2004年の“The Village”の製作で、
当初は“The Woods”の題名を発表したものの、すでに題名
の登録があったために断念したことがあり、今度は反対の立
場に立つことになる。昨年の“Lady in the Water”では多
少不本意な結果(71位)に終ってしまったシャマランだが、
これで意気が挙がってくれれば、それも嬉しいことだ。なお
劇場版の映画化には、シリーズ化も期待されているようだ。
* *
次もシリーズ化の話題で、長編アニメーション賞のところ
で紹介したリュック・ベッソン原作監督による“Arthur and
the Invisibles”に関して、その続編の計画が発表されて
いる。
この作品に関しては、本国のフランスではすでに500万人
の観客動員を記録。ベッソン作品では、『グランブルー』の
1000万人、『フィフス・エレメント』の800万人に次ぐ成績
となっている。そこで続編となったものだが、元々ベッソン
の原作は4部作で、その内の最初の2巻が今回映画化の原作
となっているそうだ。そこで残る第3巻と第4巻については
それぞれ映画化して、3部作とすることが発表された。
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01月15日(月)
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