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On the Production
by 井口健二
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■墨攻、棚の隅、Starfish Hotel、長州ファイブ、パリジュテーム、天国は待ってくれる、蒼き狼
正直に言って自分の好きな俳優ばかりが集まっている感じで
嬉しかった。
自分の好みから言うと、ビノシェとデフォーが出演している
諏訪監督の作品と、ノルティ、サニエ共演のキュアロン監督
作品が、特に気に入ったかなという感じだが、多分、趣味や
嗜好の違うどんな映画ファンが来ても、その好みに充分に応
えられる作品が揃っているものだ。
モンマルトル、エッフェル塔からカルチェラタン、ペール・
ラシェーズ墓地まで、パリの名所が登場するが、観光で見る
それらの場所とはまたちょっと違った人間味のある世界が展
開される。それも素敵な感じがした。
誰か東京でも、こんな作品を作ってくれないかな。そうした
ら、東京への愛着もまた少しは沸いてくるんじゃないかなと
も思った。
『天国は待ってくれる』
NHK朝ドラ『ちゅらさん』やヒット作『いま、会いにゆき
ます』の岡田惠和脚本による青春映画。
人気脚本家の処女出版小説を自ら脚色しての映画化となって
いるが、小説は、ジャニーズV6の井ノ原快彦、岡本綾、元
EXILEの清木場俊介に充て書きで書いたというもので、その
通りの配役で映画化されている。
東京築地市場を舞台に、勉強の出来る男の子と、がき大将、
そしてマドンナ。幼い頃から一緒で、大人になっても決して
離れずこのままで居ようと誓い合った3人組が、適齢期にな
って…という物語。
秀才の前で、がき大将がマドンナにプロポーズし、マドンナ
は戸惑いながらそれを受け入れる。そして秀才はそれを優し
く見守ろうとするのだが、結婚式の当日、がき大将は交通事
故に逢い眠ったままになってしまう。
そして3年、秀才とマドンナは、幼い頃の誓いの通り、目覚
めることのないがき大将の病室を毎日見舞っている。そんな
2人に周囲は一緒になることを勧めるが。
正直に言って、シチュエーションは特別すぎるし、話に社会
性があるものでもなく、まあ僕みたいな捻くれ者が見れば、
毒にも薬にもならない作品というところだ。でもこういう作
品が受けているのだろうし、出演者の顔ぶれを見れば、かな
りのヒットは望めそうだ。それはそれで映画界の話題を盛り
上げると言うことでは結構な作品だ。
3人以外の出演者は、石黒賢、戸田恵梨香、蟹江敬三、いし
だあゆみ。また、歌手でもある主演の男優2人が、それぞれ
挿入歌と主題歌を作詞、作曲、歌唱している。
なお、3人が幼い頃の将来の夢を語り合うシーンで、1人が
一つの建物を指さしてあそこで働くと言い出す。その建物が
朝日新聞社。そのシーンの時代設定は1991年ということで、
設定上問題はないのだが、新聞社が今のマリオン別館のとこ
ろから引っ越したのがつい昨日のように憶えていた自分とし
ては、ああそうなのだと思うとちょっとショックだった。
因に、営業中の築地市場と、朝日新聞社々内が映画で現地ロ
ケされたのは初めてのことだそうだ。後は、銀座四丁目の鳩
居堂でも現地ロケされているが、この3点が三角形をなすと
言うのがちょっとピンと来なかった。市場が広いから、どこ
かを取るとそうなのかも知れないが。
『蒼き狼/地果て海尽きるまで』
森村誠一原作の映画化で、モンゴル建国800年記念と銘打た
れた作品。
モンゴル族を中心として、12世紀に史上最大の帝国を作り上
げたテムジンによるモンゴル統一までを描いた物語。モンゴ
ル統一によりテムジンはチンギス・ハーンとなる。
モンゴルでオール現地ロケされた作品で、その雄大な風景は
それを見るだけでも満足と言える。出演者は、反町隆史、菊
川怜、若村真由美、袴田吉彦、松山ケンイチ、津川雅彦、松
方弘樹。それに韓国の新進女優のAra。
テムジンはモンゴル部族の族長の長男として生まれるが、実
は母親はその少し前に略奪されてきたもので、彼が実の息子
であるかどうかは分からない。しかし族長は、長男として育
て上げて行く。
実際、当時のモンゴルは部族間の抗争が絶えず。略奪婚も当
然だったようだ。ところが、その族長が別の部族に殺され、
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12月28日(木)
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