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On the Production
by 井口健二
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■第123回
影されたフィルムも使ったセールスプロモーションが、AF
Mで行われている。
 さらに今回の契約に基づいては、“Speed Demon”という
作品の事前セールスもAFMで行われている。この作品は、
砂漠のハイウェイを舞台に、裏社会の執行人がハイウェイ沿
いの小さな町に逃げ込んだチンピラを狩る内、自分が謎めい
た恐ろしいクリーチャーに後をつけられていることに気付く
というもの。ドイツ出身のピーター・ウィンサー監督による
ホラー映画だが、現在プレプロダクション中で、このセール
スに基づいて来年春に製作開始となるようだ。
 またSWPとオデッセイでは、続けて“Way Station”と
いう作品も準備している。この作品は、今回の報道ではSF
チラーと紹介されていたものだが、第78回で紹介した“The
Way Station”との関係が気になるところだ。
 なお、SWPはウィンストンが独自に企画した作品を製作
するもので、『T2』『ジュラシック・パーク』『エイリア
ン2』で3度のアカデミー賞に輝くウィンストンが、他社の
作品のVFXを手掛けるときは、スタン・ウィンストン・ス
タジオの名称で行うということだ。
        *         *
 後半は、久しぶりにヴィデオゲームからの映画化の話題を
3つ紹介する。
 まずは、“Oddworld”というシリーズが話題となっている
ローン・ラーニングとシェリー・マッケナというゲーム開発
者が、CGIアニメーション専門のヴァンガード・アニメー
ションとの共同で、彼らが新たなゲームとして開発している
“Citizen Siege”という作品に基づく大人向けの長編アニ
メーションを、ラーニングの監督で製作することを発表して
いる。
 この計画は、ラーニングらが“Oddworld”の製作を続けな
がら数年前から映画とゲームの両面で展開することを目標に
企画してきたもので、当初は大量のVFXを使った実写作品
として各社に売り込んでいたということだ。この時にはラー
ニングは自分で監督することは考えていなかったそうだ。
 ところが、ヴァンガードに売り込みに行ったところ、元D
WAで『シュレック』の2作目までを手掛けた製作者で、同
社CEOのジョン・ウィリアムスから、この作品をCGIで
製作し、さらにラーニングが監督も手掛けることを提案され
たとのことだ。因にラーニングは、ゲーム開発者になる以前
は映画のVFXの仕事をしていたということで、映画製作に
ついての知識も備えているようだ。
 なお物語は、近未来を背景にしたダークな政治スリラーと
いうことだが、ウィリアムスは「『マトリックス』と『ター
ミネーター』の間に位置するような作品」とも評している。
そしてこの作品には4000万ドルの製作費が算定され、その資
金調達のためにAFMでのプロモーションが行われている。
ただしヴァンガードには、スターツ・メディアという会社が
30%の資本参加をしており、配給権は同社が持つことになる
もので、今回のプロモーションは出資者のみを募るものだ。
        *         *
 お次は、マイクロソフトが鳴物入りで始めたゲームソフト
“Halo”の映画化が頓挫する可能性が出てきた。
 この映画化では、ピーター・ジャクスンが製作を担当し、
1億2800万ドルの製作費が計上されて、当初はフォックスと
ユニヴァーサルが共同で配給を行うとされていた。しかし、
スターも出演せず、新人監督(コマーシャル出身のニール・
ベルムカンプという26歳の監督が予定されている)が起用さ
れるというこの作品に対して、マイクロソフト社側が興行収
入の19%を得るという破格の条件に折り合いが着かず、両社
との契約はすでに解除されたものだ。
 そこで引き継ぐ会社は…というところが、ゲーム機ではラ
イヴァル関係にあるソニーと、同じくアップル社のCEOが
現在最大の株主で、取締役会のメムバーにもなっているディ
ズニーは除外。さらにジャクスンと係争中のニューラインも
無理。となると、残りはワーナーとパラマウントだが、両社

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11月15日(水)
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