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On the Production
by 井口健二
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■第122回
との関りの方を描くことになるようだ。
 そしてその映画化の物語を、昨年11月1日付第98回で紹介
した“The Monstrous Memoirs of a Mighty McFearless”の
原作者アーメット・ザッパが執筆することも発表された。
 因に、この起用に関しては、ヘンソンCo.の共同CEOで
もあるリサ・ヘンソンが、「ザッパと彼の本の映画化につい
て話し合っていた席で、彼が番組の大ファンであったことに
気付いて提案した」というもので、その際にザッパは、「椅
子から飛び上がって大喜びした」ということだ。
 なおこの計画自体は、数年前からネット上などで噂が絶え
なかったものだが、今回の情報は初めて公式に流されたもの
で、物語が執筆されると、映画化の実現は早そうだ。
        *         *
 ホラー作家のクライヴ・バーカーが、自らの監督で1987年
に映画化した“Hellraiser”のリメイクについて、ザ・ワイ
ンスタインCo.と契約したことが報告されている。
 オリジナルは、謎に満ちた悪夢のキューブ型パズルを巡っ
て、顔中にピンを打った怪人など、第1作でバーカーが繰り
広げたスタイリッシュな演出と鮮烈な造形美が評判を呼び、
映画作品は1996年製作の第4作までだが、その後もDVD直
販によるシリーズが展開されているものだ。
 そして今回は、その第1作がリメイクされるというものだ
が、このリメイク版についてバーカーは、監督はしないもの
の脚本と製作を手掛けるとしており、自らの創造した世界を
「大金を掛けて存分に再構築したい」とのことだ。その製作
費は未発表だが、「90万ドルで製作されたオリジナルよりは
多くなるだろう」としている。製作費だけでなく、CGIな
ど映像技術も進化したリメイクが期待される。
 なおこのリメイク権については、本来バーカーには権利が
残されていなかったようだが、今回の計画では、ボブ・ワイ
ンスタインから直々にバーカーに招請状が届いたということ
で、バーカーも気合いが入っているようだ。
        *         *
 続けて、ザ・ワインスタインCo.によるリメイク情報で、
『マッハ』や『トム・ヤム・クン』などを手掛けるタイの製
作チームが発表したサイコスリラー“13”の北米配給権と、
リメイク権を獲得したことが報告されている。
 この作品は、前2作を監督したプラチャウ・ピンカエウが
製作を担当したもので、ちょっと気弱な普通の男性が、観客
の見えない視聴者参加サヴァイヴァル番組に引き込まれ、恐
怖の体験に襲われるという内容。それに勝利するためには、
勇気を発揮することと、モラルを捨てることを求められると
いうのだが…
 因に、ザ・ワインスタインCo.では、先に『トム・ヤム・
クン』を“The Protector”の題名で北米公開しており、そ
の興行収入は1170万ドルを稼ぎ出しているそうだ。また今回
の“13”は、タイでは40万ドルで製作されたということで、
この作品もたっぷりお金を掛けてのリメイクが行われること
になるのだろうか。
        *         *
 次もアジア発の話題だが、ちょっと珍しいパキスタン製作
のホラー映画というもので、イスラムの教えに基づくと言わ
れる小人のゾンビが登場する“Zibahkhana”と題された作品
が話題になっている。
 この題名の英訳は“Hell's Ground”となるようだが、物
語は、ロックコンサートを開こうとした若者たちが、禁断の
地に足を踏み入れてしまい、その秘密を守ろうとする『テキ
サス・チェーンソウ』のような殺人一家に襲撃されるという
もの。お話はありがちな感じだが、映画には、1947年のデビ
ューで、1967年には“Zinda Iaash”(The Living Corpse)
というドラキュラ伝説を焼き直したパキスタン製のミュージ
カル映画に主演したことのあるヴェテラン俳優も出演してい
るということで、なかなか気合いの入った作品のようだ。
 監督は、本業はラホールに展開するアイスクリームチェー
ンのオーナーだが、その傍らパキスタン映画史の研究家でも

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11月01日(水)
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