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On the Production
by 井口健二
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■第121回
が、今回は現トップのダニエル・バツェックが前職のブエナ
・ヴィスタインターナショナル時代に同社の置かれたイギリ
スでの配給権を確保していたもので、そのつながりからミラ
マックスでのアメリカ配給が決まったようだ。そしてこの配
給権は、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、南
アフリカにも及ぶということだが、残念ながら日本は含まれ
ていないものだ。
従って、この作品の日本公開についても、どこかの配給会
社が買ってくれることを期待しているものだが、さらにテレ
ビシリーズは、アメリカではサンダンスチャンネルで放送さ
れているもので、以前の情報ではCGIアニメーションを使
ったエピソードもあるとのこと、そのテレビ版もいつか見て
みたいものだ。
* *
マット・デイモンとベン・アフレックの提唱で開始された
新人発掘のためのProject Greenlight(PG)については、
すでに何度か紹介しているが、2004年8月1日付第68回で報
告した第3回脚本部門の優勝者パトリック・メルトン、マー
カス・ダンスタンの受賞作“Feast”についても、ワインス
タイン兄弟の独立騒ぎなどで1年近く遅れたものの、ディメ
ンション配給で9月末に全米公開されたようだ。
これにより、過去3回の受賞作はいずれも一般公開された
ことになるものだが、さらに今回の優勝者2人に対しては、
彼らが新たに執筆した2本の脚本についても、ディメンショ
ンの資金提供と配給で製作することが発表されている。
その1本目は、“Midnight Man”と題されたもので、内容
は企業家誘拐の顛末を描いた作品とのこと。またこの作品で
は、コンビの片割れのダンストンが監督デビューすることも
発表されている。さらに2本目は、“The Neighbor”という
題名のスリラーだということだ。
しかし、2000年から隔年で行われてきたはずのPGだが、
第4回の年に当る今年は、今のところ公式サイトにも情報は
なく、どうなっているのか気になるものだ。一昨年の第3回
については、ファイナリストの3本が、いずれも製作に向か
っていることを、第74回と第84回の記事で紹介しおり、これ
らについてのその後の情報はないものの、PGが注目のプロ
ジェクトであることに変わりはない。順調に継続されている
ことを祈りたいものだが。
* *
ジュリア・ロバーツの主演作として、パラマウントがブラ
ッド・ピット主宰のプランB向けに映画化権を獲得したエリ
ザベス・ギルバートの回想録“Eat, Pray, Love”の計画が
発表されている。
この作品は、夫と大きな自宅のある生活を手に入れ、子供
を産むことが夢だった女性が、ある日、それが自分の本当に
欲しかった生活ではなかったことに気付き、辛い離婚の末、
自分自身を発見するための世界を巡る旅に出るというもの。
ベストセラーにもなったこの原作には、出版以来多数の女優
から主演希望の手が上がっていたようだが、今回は原作者が
「ロバーツの主演でなら」として映画化権の設定を許可した
ということだ。
脚色と監督は、昨年プランBの製作により“Running With
Scissors”という作品で監督デビューしたライアン・マー
フィ。因にマーフィは、“Nip/Tuck”などのテレビ番組のク
リエーターとしても知られるが、現在はプランBで“4oz.”
というシリーズを進めており、それに併せて昨年9月1日付
第94回で紹介したメリル・ストリープ主演でウォーターゲー
ト事件当時のホワイトハウスの内幕を描く“Dirty Trick”
を準備中。そしてそれが済み次第、今回の作品に取り掛かる
計画ということだ。
従って、製作時期などは未定だが、撮影は、少なくとも世
界の4カ国を回るかなり大掛かりな作品になるようだ。
* *
アカデミー賞作品賞を受賞した『クラッシュ』の監督で、
『父親たちの星条旗』の脚色にも参加しているポール・ハギ
スの次期監督作品として、トミー・リー・ジョーンズ、シャ
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10月15日(日)
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