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On the Production
by 井口健二
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■バタリアン5、日本心中、オープン・シーズン、ファースト・ディセント、Brothers of the Head、氷の微笑2、あるいは裏切りという名の犬
音楽シーンを再現した楽曲が挿入されている。従ってサウン
ドトラックの音楽は全て新曲な訳で、そのCDにRemastered
と表記するのは、ちょっと悪乗りが過ぎるような気もするの
だが…
因に、オールディスの原作は未訳のようだが、柳下毅一郎さ
んの未訳作品紹介のサイトに詳細な解説が掲載されている。
できればこの機会に原作の翻訳も出てほしいものだ。
『氷の微笑2』“Basic Instinct 2”
1992年に、ポール・ヴァーホーヴェン監督、マイクル・ダグ
ラス、シャロン・ストーン共演で映画化されたサスペンス・
ミステリーの続編。
ストーン扮する美貌のミステリー作家キャサリン・トラメル
が、今回はイギリスロンドンで新たな事件に巻き込まれる。
物語の発端は、夜の町を高速で疾走する黒いスポーツカー。
運転しているのはトラメル。彼女は助手席の男の手を股間に
誘い、運転中にエクスタシーに達しようとしている。そして
その瞬間、車は河にダイヴ、その車から彼女は苛くも脱出す
るが…
助手席の男性がサッカーのスター選手であったために事故は
スキャンダルとなり、彼女の過去の事件の報告を受けた刑事
は、彼女の有罪立証に躍起となる。そして、裁判所は彼女の
精神鑑定を決定し、鑑定を精神科医のマイクル・グラスに依
頼する。
その鑑定結果として精神科医は、「彼女には非常に危険な性
癖があり、放免しないことが望ましい」と証言するのだが…
それでも優秀な弁護士の手で無罪放免となった彼女は、精神
科医を訪ね、彼に「危険な性癖」を治療してくれるように申
し入れる。
一方、精神科医は、過去に行った鑑定で「問題なし」とした
男が、その後に殺人を犯したことに苦しんでいた。しかも、
彼の離婚した妻の現恋人で雑誌記者の男が、その過去を暴こ
うとしていることを知らされる。その記事は、学内での昇進
を狙う彼の障害になるものだ。
そんなある日、元妻からの緊急の呼び出しで彼女の許に赴い
た精神科医は、そこで雑誌記者の惨殺死体を発見、その家に
はトラメルも出入りしていたことを知るが…
今回のストーンの相手役は、『コレリ大尉のマンドリン』な
どの英国俳優デイヴィッド・モリッシー。14年前は老練なダ
グラスにストーンが挑む感じだが、今回は年下の俳優を手玉
にとるという感じだ。それにしてもこの精神科医の役名には
笑った。
他には、刑事役に『ニュー・ワールド』などのデイヴィッド
・シューリス。また、精神科医の同僚役でシャーロット・ラ
ンプリングが共演している。
ジョー・エスターハスの創造した主人公を、14年ぶりに見事
に再生させた脚本は、『マドンナのスーザンを探して』のレ
オラ・パリッシュと、『背徳の囁き』のヘンリー・ビーン夫
妻。続編の計画は8年前に立上げられたが、以来一貫して関
与しているものだ。
監督は、スコットランド出身で、『メンフィス・ベル』のマ
イクル・ケイトン=ジョーンズ。スタイリッシュで手堅い演
出を見せている。
製作は、元のカロルコで前作も手掛けたマリオ・カサールと
アンドリュー・ヴァイナ。本作はMGMとの提携作品だが、
そろそろ本格的に活動再開という感じだろうか。
『あるいは裏切りという名の犬』“36 Quai des Orfevres”
パリ警視庁で次期長官の座を争う2人の警視。1人は人望も
厚く正義漢のレオ・ヴリンクス、もう1人は権力志向の野心
家ドニ・クラン。昔は親友だった2人は、1人の女性を愛し
たために道を分けた。その2人が、連続現金強奪犯を追って
危険な捜査を繰り広げる。
実話に基づくと言われる脚本は、自身が元警官でもある監督
のオリヴィエ・マルシャルが執筆し、その執筆には本作の主
人公と同様に、警察内の秩序維持のために不当に投獄された
経験を持つ元刑事のドミニク・ロワゾーが協力したというも
のだ。
パリ警視庁には、探索出動班(BRI)と強盗鎮圧班(BR
B)という2つの組織があり、両者は対立しながら事件の解
決に当っているという図式のようだ。そして実話では、BR
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10月10日(火)
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