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On the Production
by 井口健二
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■第119回
の映画技術を駆使した作品を期待したいものだ。
        *         *
 2004年6月15日付第65回では『ダ・ヴィンチ・コード』の
対抗馬として紹介したものの、不発に終った“The Da Vinci
Legacy”の製作者マーク・バーネットが、今度は来年5月
にランダムハウス社から出版開始予定のマイクル・スコット
原作による新たなファンタシー・シリーズ“The Secrets of
the Immortal Nicholas Flamel”の映画化権を獲得、製作
に乗り出すことになった。
 このシリーズは、来年5月に第1巻の“The Alchemyst”
が出版予定のものだが、シリーズ名に登場するFlamelという
のは15世紀に実在した錬金術師の名前で、これは『ハリー・
ポッター』にもダンブルドア校長の昔の友人として名前が出
てきたりしているものだ。その錬金術師が、このシリーズで
は不死のキャラクターとして現代に生きているという設定。
従って彼の年齢は600歳以上になるはずだが、見た目は50代
でサンフランシスコに住んでいる。
 そして物語では、ソフィーとジョッシュ・ニューマンとい
う双子の姉弟を中心として、彼らが錬金術師の指導と助けを
借りながら、長い年月に渡って続いている善と悪の戦いに加
わって行くというもの。初期の物語では、彼らはいろいろな
国の伝説に基づく怪物たちに追われながら、古代からの魔法
を体得するためにアメリカ中を旅するものになるようだ。
 それにしても、本の出版もまだ大分先のものだが、出版元
のランダムハウスでは、今年の夏前からこのシリーズに関す
る事前のアピールを行っており、すでに11カ国での出版が契
約されているそうだ。それだけの自信作とも言えそうだが、
その過程でバーネットのスタッフが原稿を入手。バーネット
は一読してその歴史観に共鳴し、直ちに映画化権の獲得に乗
り出している。もちろんそこには他社も名告りを挙げていた
ものだが、バーネットには他にも原作者との繋がりがあった
そうで、そのお陰で獲得に成功したということだ。
 なお、ランダムハウスでは、すでに“Eragon”シリーズの
映画化がフォックスで製作、また“The Golden Compass”の
映画化がニューラインで進められており、さらに先日はユニ
ヴァーサル傘下のフォーカスと包括的な映画製作の契約を結
んだところだが、今回のシリーズに関してはその範囲外とい
うことで、製作者は自由に映画会社を選べるようだ。
 またバーネットは“Survivor”などで知られるテレビ番組
製作者で、同番組ではいろいろ物議を醸しているようだが、
全6巻とも言われるシリーズとなれば各社争奪戦は必至で、
映画会社がどこに決まるかも興味津々というところだ。
        *         *
 後半は短いニュースをまとめておこう。
 まずは日本アニメのハリウッドリメイクに関する情報で、
 最初に『鉄腕アトム』こと“Astro Boy”の映画化権が、
手塚プロダクションからImagi Animation Studiosという会
社に契約されたことが報告された。この会社はCGアニメー
ションの製作会社ということだが、すでに“Teenege Mutant
Ninja Turtles”の劇場版も手掛けているということで、こ
の計画は確かTWCとワーナーの共同製作で進められていた
はずだから、その技術水準などはかなり信頼が置けそうだ。
ソニーとの関係がどうなっているものかは知らないが、報告
では同社の次回作となっているようだ。
 手塚治虫に対するのは石ノ森章太郎で、コミック・ブック
・ムヴィ(CBM)というプロダクションが石ノ森のアニメ
作品を実写映画化する計画を進めていて、その製作に日本で
石ノ森のプロダクションに49%出資している商社の伊藤忠が
関心を持っているということだ。なおCBMの計画では、第
1作を2008年に日米で公開するとしているもので、具体的な
作品名は明らかにされていないが、“Cyborg 009”が有力と
書かれていた。因に紹介記事によると、この作品は日本最初
のスーパーヒーローチーム物なのだそうだ。
        *         *

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09月15日(金)
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