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On the Production
by 井口健二
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■第113回
 今年4月に盗聴事件に関連した偽証罪で逮捕されて話題に
なったジョン・マクティアナン監督が、再始動ではFBIと
組むと発表された。と言っても、これはFilm Bridge Intl.
というプロダクションが彼の次回作の資金調達と配給権を契
約したもので、その契約で“Deadly Exchange”という作品
が予定されている。
 この作品の内容は、FBI捜査官に父親を殺されたテロリ
ストが、その捜査官に復讐を企てるというものとなっている
が、その脚本家が『エイリアン』『トータル・リコール』、
それに最近では『エイリアンvsプレデター』などのロナルド
・シュセットということで面白くなりそうだ。なお、脚本は
イアン・ラビンとの共同で執筆されているものだ。
 因に、映画の計画自体は逮捕前からあったもののようで、
本物のFBIの取り調べを受けたマクティアナンの実体験が
生かされるか…?という報道もされていた。
 キャスティング等は未発表だが、撮影は晩夏に開始予定。
カンヌ映画祭でプレセールスが行われて、スペイン、ポルト
ガル、ロシア、ギリシャ、東欧、中東などの配給は決定した
ようだ。
 なお、マクティアナンの監督作品は、2003年のジョン・ト
ラヴォルタ、サミュエル・L・ジャクスン共演による『閉ざ
された森』以来となるものだ。また、今回逮捕の訴因となっ
た盗聴は、2002年に公開された『ローラーボール』リメイク
の製作者チャールス・ローヴェンに対して行われたものだっ
たそうだ。
        *         *
 『イル・マーレ』リメイク版のプロモーションを開始した
キアヌ・リーヴスが、昨年公開された“Constantine”の続
編について語っている。
 彼の発言によると、「多分、(続編製作の)空気はある。
自分もそれは望んでいる。この物語はすごく長いものだし、
自分たちはそれを語り尽くしたいと思っている。後は製作者
(ジョール・シルヴァ)の意志次第だ」とのことだ。
 因にこの発言に対しては、今回の共演者で1994年の『スピ
ード』でも共演したサンドラ・ブロックからは、1997年の続
編に彼が出演しなかったことを鋭く突っ込まれたようだが、
彼自身は昨年のプロモーションの時にも続編の期待を表明し
ていたもので、これはかなり本気のようだ。
 元々がDCコミックス発行のグラフィックノヴェルを原作
とするこの物語は、地獄と天国の究極の闘いを描いており、
昨年の映画化がそのほんの一部でしかないことは見ても判る
感じだった。ただし、その中途半端さが映画の評価にもつな
がってしまった感じもするもので、ここはちゃんと続編を製
作して、物語を完結させてもらいたいものだ。
 なおリーヴスの主演作では、今回のリメイク作の後には、
フィリップ・K・ディックの原作を映画化した“A Scanner
Darkly”も連続公開されることになっており、これからも発
言の機会は多くありそうだ。
        *         *
 1978年にジョン・カーペンター監督の手で第1作が公開さ
れた“Halloween”シリーズの新作が計画され、その脚本・
監督を、2003年に“House of 1000 Corpses”(マーダー・
ライド・ショー)を手掛けたロブ・ゾンビが担当することが
発表された。
 オリジナルは、1974年に公開された“The Texas Chainsaw
Massacre”と共にスプラッター(スラッシャー)ムーヴィ
の先駆けとなった作品だが、その後のシリーズ化では2002年
に最新作の“Halloween: Resurrection”が発表されている
ものの、作品的には1998年にスティーヴ・マイナー監督が担
当した“Halloween H20: 20 Years Later”がオリジナルと
並ぶ評価を得ているようだ。
 その新作が計画されているものだが、今回の計画は単にシ
リーズの本数を増やすものではなく、オリジナルのコアな部
分に立ち返って、ゾンビ監督の発言によると、「前日譚とリ
メイクを併せたようなもの」になるとのことだ。さらに「物
語はシリアスで、恐怖感をあおる作品にしたい」とも語って
いる。

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06月15日(木)
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