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On the Production
by 井口健二
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■第93回
の手口などは全く異なっているものだが、それにしてもこの
元夫婦は…という感じだ。因に2003年3月1日付第34回で紹
介したトム・クルーズ主演の“I Married a Witch”の計画
は消えたようだが。
        *         *
 『シュレック』の原作者として知られる故ウリアム・ステ
イグが1969年に発表した児童書“Sylvester and the Magic
Pebble”をアニメーション映画化する計画がライオンズ・ゲ
イトから発表された。
 物語は、ロバの主人公が望みを叶える小石を発見するが、
誤って自分を岩に変えてしまう。しかも家族の住む場所から
も引き離されてしまい、彼は無事もとの姿になって家族の許
に戻れるか…というもの。この概要だけでもいろいろ冒険が
起きそうなお話だ。なお、映画化の題名は“Sylvester”だ
けになるということだ。
 実は、ライオンズ・ゲイト社では、先にファミリー・エン
ターテインメント部門を設立して、今年2月に、以前から製
作されていた“Foodfight!”という3−Dアニメーション作
品の北米圏配給権を獲得したことが報告されている。そして
この作品の公開が2006年に予定されていて、本作はその部門
からの第2弾になるというものだ。
 因に“Foodfight!”は、キネ旬ではこのサイトを立上げる
前の2000年の夏ごろに紹介しているはずだが、スレッショル
ド・エンターテインメントという会社が5000万ドルの製作費
を掛け、韓国のアニメーションスタジオのナチュラル・イメ
ージなどと協力して製作していたもので、巨大スーパーマー
ケットの食料品売り場を舞台に、陳列棚の商品たちがいろい
ろな闘いを繰り広げるというCGIアニメーション。
 そしてこの映画化では、Mr.クリーン、Mr.プリングルや、
チキータ・バナナ・レディ、チャーリー・ザ・ツナ、トゥイ
ンキー・ザ・キッヅなど著名な食品のイメージキャラクター
がそのままの姿で登場するということで、その使用権を得る
ために1年以上の期間が費やされたとも言われていた。
 スレッショルド社の経営責任者で、『トゥルー・ライズ』
などの製作総指揮も手掛けたラリー・カサノフの原案から、
ブレント・フリードマンが脚本にしたもので、カサノフが監
督も担当しているということだ。
 ということで、ライオンズ・ゲイト社では“Foodfight!”
と“Sylvester”の2作のアニメーションが公開される予定
だが、他社製作の作品の配給のみを担当する“Foodfight!”
とは異なり、今回の“Sylvester”は自社で企画から発表し
たもので、今後の動きが注目される。
 なお、新作の脚本家や監督などは未発表だが、因に『シュ
レック』の原作は1993年に発表されており、本作はそれより
4半世紀ほど前の作品ということになるもので、さてどんな
作品が登場するのだろうか。
        *         *
 お次は、続編の話題を3つまとめて紹介しよう。
 まずは、2000年にオーウェン・ウィルスンとベン・スティ
ラーの初本格共演で話題となり、興行的にも好成績を残した
“Zoolander”の続編が、ウィルスンとスティラーの間で話
し合われているということだ。
 前作は、スティラーの監督作品で、ニューヨークの男性モ
デル業界を背景に、長くトップに君臨していたスティラー扮
するデレク・ズーランダーが、ウィルスン扮する新人モデル
に追い上げられ、起死回生の策に飛びつくが、そこにはアパ
レル業界を陰で操る男の陰謀が隠されていた…というもの。
パロディやアクションも満載で、しかも社会問題も扱ってい
るという、コメディとしては上出来な作品だった。
 そして今回の情報は、新作の“Wedding Crashers”が公開
3週目で全米第1位に輝くなど、底力を見せつけたウィルス
ンが同作のプロモーションで訪れたオーストラリアで語った
もので、企画はかなり進んでいる口振りだったようだ。
 また、ウィルスンはジャッキー・チェンとの共演で、第3
作となる“Shanghai Dawn”と、スティラー共演の“Starsky

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08月15日(月)
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