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On the Production
by 井口健二
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■第90回
『呪怨』のサラ・ミッシェル・ゲラーで進めることが報告さ
れた。
 この作品は、以前にも紹介したように、ルイス・キャロル
の『不思議の国のアリス』の物語をゴシック調に描き直した
もので、大人になったアリスが不思議の国を再訪し、トラン
プ兵たちと戦いを繰り広げるという内容。ゲームのジャンル
はファンタシーアクションとなっているが、かなりダークな
物語が展開されることになりそうで期待が持てる。
 ただしゲラーは、現在はドウェイン‘ザ・ロック’ジョン
スン共演による“Southland Tales”というSF作品を7月
撮影開始の予定でワーナー・インディペンデンスで準備中、
さらに秋からは、同じくWIで、メリッサ・バンク原作のベ
ストセラー“The Girls' Guide to Hunting and Fishing”
を映画化する計画も予定されており、今回の計画が実現する
のは、ちょっと先になりそうだ。
 なお、映画化の題名は“Alice”となるようだ。
        *         *
 “Pirates of the Caribbean”の2本の続編の撮影でバハ
マに滞在中のジョニー・デップが、撮影中の作品に付いてイ
ンタビューに答え、作品に対する並々ならぬ思いを語ってい
る。
 それによると、まず彼がジャック・スパロー船長を再演し
た経緯については、「この役が好きでたまらない」、「請わ
れれば“Pirates 7”までもやりたい」とのことだ。また、
噂されているローリング・ストーンズのキース・リチャーズ
の出演については、まだ実現はしていないものの、デップ自
身が出演交渉をして良い感触を得ているそうで、後はストー
ンズのツアー日程との兼ね合いということだが、「実現すれ
ば最高だ」とも述べている。
 まあ、リップ・サーヴィスの面も多分にあるとは思うが、
それにしてもデップクラスの俳優が、ここまで役にのめり込
んでいるというのも珍しいこと。各社持っている作品のシリ
ーズ化には躍起となっているところで、主演俳優のこの発言
は製作者には願ってもないところだろう。後は、脚本家と監
督の意向もあるとは思うが、これらはいざとなれば取り替え
は利くものものだし、製作者のブラッカイマーが本気になっ
たら、これは面白そうだ。
 なお、4月に始まった撮影は9カ月以上掛りそうだという
ことで、先日は出演者の一人が耳の治療でロンドンに戻った
ために、1カ月半ほど中断するとも発表されていたが、デッ
プには“Charlie and the Chocolate Factory”のプロモー
ションも挟んで、相当に余裕のある撮影体制が採られている
ようだ。
        *         *
 後半は短いニュースをまとめておこう。
 まずは続編の話題を3つ。
 その1つ目は、5月1日付の第86回で紹介した“National
Treasure”の続編の計画が正式に発表されている。
 この発表は、ディズニー・スタジオと製作者のジェリー・
ブラッカイマーによって行われたものだが、ジョン・タート
ルトーブ監督の再登板も予定され、脚本は上の“Swiss …”
にも登場のグレッグ・ポアリエールが新たに担当することに
なっている。ただし続編の題名は“National Treasure 2”
となっていて、先日監督が中国で口走った“International
Treasure”ではないようだ。
 とは言え、製作の準備が開始されたのは事実で、今後数年
以内に、またまた世紀の謎に挑む大冒険を見ることができそ
うだ。
 お次は“Resident Evil”(バイオハザード)で、すでに
プレプロダクションが開始されている第3作に続く、第4作
の計画が報告されている。
 このシリーズでは、昨年9月15日付の第71回でも紹介した
ように、第1作の監督と第2作の脚本製作を担当したポール
・W・S・アンダースンが、第3作となる“Resident Evil:
Afterlife”の脚本をすでに完成させているが、今回はさら
に第4作の構想が明らかにされたもので、それによると第4
作では東京を舞台にするということだ。
 因に、アンダースンの構想では、第1作ではゲームの始ま

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07月01日(金)
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