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On the Production
by 井口健二
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■第85回
なお、ソニーとマーヴェルではもう1本、こちらはコミッ
クも人気の高い“Ghost Rider”の映画化も、ニコラス・ケ
イジ主演、『デアデビル』のマーク・スティーヴン・ジョン
スン監督で進めているが、現状はケイジのスケジュールの空
き待ちというところようだ。
* *
後半は短いニュースを紹介しよう。
まずは続報で、前回紹介したM・ナイト・シャマラン監督
の次回作“Lady in the Water”の出演者が発表された。
発表されたのは、ブライス・ダラス・ハワードとポール・
ギアマッティ。この内、ギアマッティはビル管理人の役だと
思われるが、ハワードが彼の管理するアパートのプールに住
む「海の精」なのだろうか。なおハワードは『ヴィレッジ』
に続いてのシャマラン作品への登場となる。
一方、ギアマッティは、『サイドウェイ』での主演が記憶
に新しいところだが、奔放に行動する友人に振り回されて、
いつもおろおろしている主人公の姿は、多分飛んでもない状
況に陥るであろう今回の役柄にはピッタリの感じがする。因
に、ギアマッティの次の出演作は、ラッセル・クロウ、ルネ
・ゼルウィガーとの共演で、ロン・ハワード監督によるボク
シング映画“Cinderella Man”だそうで、監督と共演者の違
いはあるが、彼はハワード父子絡みの作品に続けて関わるこ
とになるようだ。
* *
『10日間で男を上手にフル方法』など若者向けのロマンテ
ィックコメディを手掛けているパラマウント傘下のクリステ
ィン・ピータースの製作で、1971年に公開されたホラー映画
“Let's Scare Jessica to Death”(呪われたジェシカ)か
らインスパイアされた作品が計画されている。
オリジナルは精神病院を退院したばかりの女性が引越し先
のニューイングランドの農園で恐怖の体験をするというもの
だったが、今回計画されている“Let's Scare Jessica”と
題された作品では、コロラドの大学の男子学生が、大学が呪
われているとするガールフレンドのために行動を起こすとい
うお話。どこがインスパイアされたのか良く判らないが、こ
の脚本をベネット・イェーリンとジェームズ・ジョンストン
が担当することも発表されている。
因に、脚本担当のイェーリンは、1994年の『ジム・キャリ
ーはMr.ダマー』が代表作のようだ。
* *
2004年8月15日付の第69回でも紹介したドリームワークス
とパラマウントの共同製作によるマテル社の玩具からインス
パイアされた作品“The Transformers”の実写映画化で、
監督を『アルマゲドン』『バッド・ボーイズ』のマイクル・
ベイが担当することが発表された。
この計画については、以前にも紹介したように錚々たる顔
ぶれの製作陣が名前を並べているものだが、その中心にいる
のはスティーヴン・スピルバーグ。そして今回は、ジョン・
ロジャースのオリジナル脚本から、アレックス・カーツマン
とロベルト・オーチが執筆した脚本に、スピルバーグのOK
が出て、ベイへの招請が行われたようだ。
一方、ベイはドリームワークス製作で今夏公開のアクショ
ン大作“The Island”(2004年2月15日付第57回参照)を製
作中にこの脚本を渡され、即座に参加を決めたと伝えられて
いる。なお“The Island”は、以前紹介したようにドリーム
ワークスとパラマウントとの争奪戦が展開されたものだが、
今回は共同製作の作品に参加することになったようだ。
以前の紹介では、錚々たる製作陣に船頭多くしてというよ
うなことを書いたが、自ら“The Amityville Horror”のリ
メイク版などの製作も手掛けるベイなら、何とか取り仕切っ
てくれそうな感じだ。
* *
1951年ジョージ・パル製作によるパラマウント映画“When
Worlds Collide”(地球最後の日)を、『ヴァン・ヘルシ
ング』のスティーヴン・ソマーズ脚本監督でリメイクする計
画が発表された。
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04月15日(金)
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