ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■きみに読む物語、照明熊谷学校、永遠のハバナ、戦争のはじめかた、ネオ・ファンタジア、シャーク・テイル
るようだ)、英雄となった主人公に言い寄る雌魚をアンジェ
リーナ・ジョリー。
一方、マフィアを模したサメ一家のドンをロバート・デ=ニ
ーロ、その息子で、心優しいヴェジタリアンのサメをジャッ
ク・ブラック。さらにマーティン・スコセッシら錚々たる顔
ぶれのヴォイスキャストが共演している。
ドリームワークスのアニメーション作品は、『シュレック』
シリーズがディズニー作品のパロディ満載なのは見て判る通
りだが、その前にはディズニーの『バグズ・ライフ』に対抗
して『アンツ』を作るなど対抗意識は旺盛。そして今回は、
『ファインディング・ニモ』に対抗しての『シャーク・テイ
ル』という訳だ。
しかも、ディズニーの作品がそれなりに魚の世界を描こうと
していたのに対して、本作はサメをマフィアに模すなど、完
全に人間社会のパロディ。従ってかなり汚いギャグも出てく
るし、その辺は大人向けとしてみなければいけない作品とい
えそうだ。
登場するパロディも、『シュレック』以上に捻りが利いてい
るし、本作ではさらに大人の観客を目標にしている感じだ。
これで3週連続の1位というのだから、アメリカの観客のレ
ヴェルの高さを感じてしまう。
ただし日本では、アニメーションは子供向きに売らなければ
ならないというのが難しいところで、本作も来年3月の春休
み公開となっているが、その辺りの壁をなんとか打破しても
らいたいものだ。
11月30日(火)
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