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On the Production
by 井口健二
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■ヴィレッジ、ビハインド・ザ・サン、モンスター、キャットウーマン、バイオハザードII、酔画仙、ブラインド・・、ハッスル、春夏秋冬・・
清と日本、両国の拡大政策の狭間で揺れ動く朝鮮国。しかし
その中で、酒と女を生き甲斐として、賤民の出身でありなが
ら宮廷画家にまで上り詰めた絵師・張承業の生涯が、総製作
費60億ウォンをかけて再現される。           
クレジットには、Sponsored by Hana Bankとあり、多分企業
が宣伝活動の一環として出資した作品と思われる。それでも
なければ、これだけの製作費を掛けての歴史大作は、そう簡
単に作れるものではない。               
しかし映画は、僕の知らない朝鮮国のこの時期の歴史を描い
ており、いろいろ勉強になる作品だった。特に、必ずしも日
本が悪者に描かれていないのも、ちょっと面白いところで、
映画には日本語のせりふも登場していた。        
描かれた絵は水墨画のようで、映画の登場する絵がどこまで
本人の絵を再現したものかは判らないが、絵の制作には200
人以上の美術家や、現代韓国画壇の画家、書道家などが協力
したということだ。それらの作品が見られるのも素晴らしか
った。                        
ただこの作品がR−18指定というのは残念なところだ。それ
だけの理由はあるのだが…。              
主演は『パイラン』などのチェ・ミンシク。監督のイム・グ
ォンテクは、本作でカンヌの監督賞を受賞している。   
                           
『ブラインド・ホライズン』“Blind Horizon”      
ヴァル・キルマーの主演で、大統領暗殺に絡めたサスペンス
・ミステリー。                    
国境に近いニュー・メキシコの小さな町ブラックポイント。
その郊外の砂漠で、銃撃され崖から突き落されたらしい一人
の男(キルマー)が発見される。            
男は収容された病院で意識を取り戻すが、記憶喪失。しかし
その男の脳裏に、フラッシュバックのように記憶が甦り始め
る。それは選挙遊説中の大統領をその町で暗殺するという周
到に用意された計画を示すものだった。         
男は保安官(サム・シェパード)にそのことを告げるが、保
安官はこんな小さな町に大統領が遊説に来るはずが無いと一
笑に付す。やがて男の婚約者と名乗る女性(ネーヴ・キャン
ベル)が現れ、彼の面倒を見始める。そして…。     
上映時間99分の作品だが、上記の他にフェイ・ダナウェイや
『バーシティ・ブルース』のエイミー・スマートらが登場。
これだけの配役ががっぷり四つに組んでいるから、結構見応
えがある。                      
遊説中の大統領の暗殺計画というのも時期的にタイムリーな
感じだし、国境に近いニューメキシコの雰囲気も程よい感じ
に出ていた。物語が、記憶の甦りか予知なのか判らない感じ
の展開なのも気に入った。               
監督はミュージックヴィデオ出身で、これが第2作のマイク
ル・ハウスマン。                   
また、本作の製作者の中には、MGM/ディメンションの共
同で進められている“The Amityvill Horror”のリメイクを
手掛けるなど、最近活躍が目立ってきているランドール・エ
メットとジョージ・ファーラの名前があり、彼らのコンビが
結成されるきっかけとなった作品のようだ。       
                           
『ハッスル』“Los Debutantes”            
チリの首都サンチャゴを舞台に、南部の田舎町からやってき
た2人の兄弟が、都会の裏社会と繋がりながら、徐々に変っ
て行く姿を描いたチリ製作の青春映画。         
中南米の国では、メキシコとブラジルの映画は最近日本での
公開作品数も多く、評価も高くなっているが、チリの映画と
いうのは記憶にない。                 
プレス資料によると、『オープン・ユア・アイズ』などのア

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08月31日(火)
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