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On the Production
by 井口健二
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■ハリー・ポッターとアズカバンの囚人、雲−息子への手紙、父、帰る、危情少女、誰も知らない、16歳の合衆国、シュレック2
かない犯罪を犯してしまった少年の、戸惑いと悔悟の気持ち
がよく描かれた作品のように感じた。最終的に判明する動機
などは佐世保の事件とは異なるが、いずれにしても殺人とい
う重大な事件を、その重大さに気付かずに犯してしまう現代
の悲劇は見事に描かれている。
製作を買って出て出演もしているスペイシーは、1999年度オ
スカー主演賞を『アメリカン・ビューティー』で受賞以来、
『K−PAX』や『ペイ・フォワード』、そして本作の後に
主演した『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』など、社会派
というのではないけれど、現代の一面を捉えた、ちょっとひ
ねった作品を好んで出演しているようだ。
その中で本作は、受賞作に一番近いようにも感じるが、いず
れにしても現代社会の中で、見て見ぬ振りをしがちな部分を
判りやすく提示してくれたような思いがした。
『シュレック2』“Shrek 2”
アメリカでは早くも3億ドル突破を記録した人気CGアニメ
ーションシリーズの第2弾。
今回は、新たな仲間として長靴をはいたネコが登場し、前作
にも増したパロディ満載の物語が展開する。前作は一応原作
のあったものだが、今回は映画オリジナルの物語、その分映
画的な展開が思う存分繰り広げられている感じだ。
物語は、前作でめでたく結ばれたシュレックとフィオナの住
む沼辺の家に、遠い遠い王国のフィオナの両親から祝いの晩
餐会を開くという手紙が来るところから始まる。しかしその
手紙には、なぜか結婚相手としてチャーミング王子の名前が
記されていた。
その手紙にしたがい王国に向かうフィオナの馬車、そこには
気乗りのしないシュレックとドンキーも同乗していたが…。
そしてようやく王国に着いたとき、そこで待ち受けていたの
は、王家を裏で操る妖精ゴッドマザーの陰謀だった。
前作は基本的に森や草原が舞台だったが、今回は王宮の建つ
大都会。ハリウッドを模した街の景観は正しくパロディの宝
庫という感じだ。多分、日本人の我々には判らないネタも多
いのだろうが、判る部分だけでも充分に楽しめる。
そのくらいに、いろいろなものが盛り込まれている訳で、ア
メリカでの記録的な興行成績は、それを探すためのリピータ
ーが多いせいではないかと思えるほどだ。
なお、以前の記者会見で製作総指揮のカッツェンバーグは、
「ディズニーが寛容であることを祈りたい」としていたが、
その問題になりそうなシーンはほんの0.5秒ほど、瞬きし
てたら見逃しそうだが、確かにこれは…という感じだった。
まあ、そんなシーンも含めて、全く目の離せない上映時間は
1時間33分。なお試写会は、マイク・マイヤーズ、キャメロ
ン・ディアスによる英語版での上映だったが、予告編で流れ
た日本語も良い感じで、浜田雅功、藤原紀香の吹き替え版も
楽しみだ。
06月14日(月)
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