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On the Production
by 井口健二
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■第61回
トム・クランシーの原作を映画化するもので、製作が予定さ
れているのは“With Remorse”と“Rainbow Six”。特に前
者は、元ネイヴィSEALのクラークが、なぜCIAエージ
ェントになったかを描くシリーズ開幕の物語となる。
そして今回発表された情報では、この2作の脚本を、コロ
ムビアで“Six Shooters”という南北戦争を背景にした作品
が進められているジョン・エンボンと、トム・クルーズの主
演、マイクル・マン監督でドリームワークス/パラマウント
で製作が進められている“Collateral”などのスチュアート
・ビーティが、それぞれ独立に担当するということだ。なお
ビーティは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のストーリ
ーでもクレジットされているそうだ。
因に、『トータル…』に登場したクラークはレイヴ・シュ
ライバーが演じていたが、実はクラークはその前の『今そこ
にある危機』にも登場しており、その時の配役はウィレム・
デフォーだった。今度は誰が演じるのだろうか。
また、パラマウントでは、ジャック・ライアンシリーズの
次回作として“Red Rabbit”の計画も進めているが、こちら
は『プライベート・ライアン』などのロバート・ロダットが
脚色に契約されている。
* *
続いては、リメイクの話題をまとめて紹介しておこう。
まずは極めつけ、ピーター・ジャクスン監督による“King
Kong”がいよいよ始動し、主なキャスティングが報告されて
いる。この配役では、先にコングに捕われる女優アン・ダー
ロウ役にナオミ・ワッツが発表されていたが、新たにコング
をニューヨークに連れてくる興行師カール・デンハム役に、
『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック。そして
ダーロウの恋人で元戦闘機パイロットのジャック・ドリスコ
ル役に、『戦場のピアニスト』でオスカー主演男優賞獲得の
エイドリアン・ブロディが報告された。なお、ブラックは、
今年のゴールデン・グローブ賞でコメディ部門主演男優賞に
ノミネートされたが、ジャクスンは、「『ハイ・フィディリ
ティ』に出演していた時から注目しており、デンハムのキャ
ラクターにリアリティを与えてくれる役者だ」と期待を寄せ
ている。映画は今年の夏に撮影を開始し、2005年12月14日に
全米公開される。
お次は、昨年9月1日付の第46回で報告したワーナー製作
“Body Snatchers”のリメイクで、脚色にデイヴ・カジャニ
ッチの起用が発表された。このリメイクは、1993年にアベル
・フェレイラが監督したワーナー作品に基づくもので、監督
には2001年公開の『ジーパーズ・クリーパーズ』を手掛けた
ヴィクター・サルヴァの起用も発表されている。なおカジャ
ニッチは、フォーカスで進められている1979年カナダ製作の
ホラー映画『チェンジリング』の現代版リメイクの脚本も担
当しているそうだ。
1959年にサンドラ・ディー主演で映画化されたカリフォル
ニアが舞台の青春映画“Gidget”のリメイクが、コロムビア
傘下のレッド・ワゴンで進められ、その脚本にエリカ・ビー
ニイの起用が発表されている。この原作は、1965年放送のサ
リー・フィールド主演によるテレビシリーズも知られるが、
オリジナルは、フレデリック・コーナーの原作からポール・
ウェンドコスが監督、後に『タイム・トンネル』で活躍する
ジェームズ・ダーレンが何故かレギュラーで、ギジェット役
は毎回変わるという映画シリーズ。少なくとも3作公開され
ている。なお、リメイクの脚本を担当するビーニイは、やは
りテレビシリーズの“Project Greenlight”をミラマックス
で映画化する“The Battle of Shaker Heights”や、ニュー
ラインで映画化される学園ものの“New Sensation”などを
手掛けている。
* *
後半は短いニュースをまとめておこう。
『K−19』を製作したナショナル・ジェオグラフィックか
らまたまた史実に基づく映画化で、1883年に大噴火した火山
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04月15日(木)
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