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On the Production
by 井口健二
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■第59回
今まで見たこともないような世界をご覧にいれる」と抱負を
語っている。またシンガーは、イーサン・グロス、ポール・
トゥディスコと共に、脚本の執筆も開始しており、キャステ
ィングや撮影時期は未定だが、ワーナー側は2005年中の公開
を期待しているということだ。因に、この脚本で住民は21歳
で死ぬことになるそうだ。
なお、シンガーはフォックスと包括契約を結んでおり、こ
の契約では“X-Men”シリーズの続編が期待されているもの
だが、本作はその前に製作されることになる計画だそうだ。
また原作者のノーランは、本作に続けて、ローガンとジェ
シカの冒険を描いた“Logan's World”“Logan's Search”
の2作の続編を発表しているそうだが、今回のリメイクがそ
こまでの製作を考慮したものか否かは定かではない。
* *
前の話題は3部作になるかも知れないが、次はシリーズ第
3作の話題を2つ紹介しよう。
まずは今年7月に第2弾が公開される“Spider-Man”で、
早くも“Spider-Man 3”の計画が発表された。この発表は、
原作コミックスを出版するマーヴル・コミックス側が行った
もので、それによると第3作の公開時期は2007年、これは早
めれば06年も可能だが、安全を考えて07年に設定していると
いうことだ。
そしてこの計画は、すでに監督のサム・ライミとも話し合
われており、また主演のトビー・マクガイアのエージェント
及びマネージャーとは、予定される撮影期間に他の作品の撮
影がぶつからないかどうか調整を行っているということだ。
これに対して映画を製作配給するソニーは、“Spider-Man
3”の計画が進行中であることは認めたものの、その詳細は
回答できないとしている。なおソニーとマーヴルの間では、
昨年“Spider-Man”のキャラクターの使用を巡って裁判沙汰
にまで発展したが、結局映画シリーズを続けるためには両社
の協力がなければできない訳で、その辺は割り切って計画は
進められているようだ。
* *
そしてもう1本の第3作は、昨年第2弾の『ワイルド・ス
ピード2』が公開された“The Fast and the Furious”のシ
リーズの続編で、ヴィン・ディーゼルを呼び戻す計画が進め
られている。
このシリーズでは、2001年公開の第1作でディーゼルの売
り出しに大いに貢献したが、第2作ではディーゼルの出演は
なく、第1作に続いてポール・ウォーカーが演じた潜入捜査
官ブライアン・オコナーを主人公にして、タイリーズ演じる
別のキャラクターが彼のパートナーとなっていた。そしてこ
のときは、第1作の監督ロブ・コーエンも降板し、ジョン・
シングルトンが監督を勤めたものだ。
とは言え、この第2作の興行成績は、アメリカ国内は第1
作よりわずかに下がったものの1億ドルを突破、全世界では
第1作を上回る数字を残し、物語自体が世界中で受け入れら
れたことを示していた。
ということで第3作の計画が注目された訳だが、製作会社
のユニヴァーサルは敢えてディーゼル演じるドミニク・トレ
ットのキャラクターを選択。『S.W.A.T.』のリライトな
どを手掛けたクリス・モーガンを雇ってメキシコに逃れたト
レットの新たな物語を作らせた。そしてその脚本では、何と
トレットは東京に現れ、最近のストリートレースのメッカと
言われるこの街で、ギャング団とのトラブルに巻き込まれた
友人を救うためにレースに挑むということだ。
なお、ディーゼル本人はシリーズの第3作への出演を希望
しているということだが、その前に脚本の確認が必要という
ことで、現在は脚本の完成待ちの状態のようだ。一方、監督
のコーエンも、ディーゼルが出演するなら席に戻る可能性が
あるということで、シリーズ第1作と2002年の『XXX』を
作り上げた最強のコンビが復活することもあるようだ。
とまあ、期待のシリーズ第3弾というところだが、それに
しても今回の脚本で、東京の警察はすんなりとOKを出して
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03月15日(月)
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