ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■第56回
シャンを出演させることになっていたが、その計画は今も踏
襲され、さらに現役及び元NFLの選手たちの出演も交渉さ
れているそうだ。またサンドラーは主人公なので囚人で選手
の役ということになるはずだが、対するロックの役柄は世話
人、ドッグの役はチームのメムバーとなっている。    
        *         *        
 日本でも今夏の公開が予定されている続編“Shrek 2”に
続いて、“Shrek 3”を製作する計画がドリームワークスか
ら発表された。                    
 “Shrek 2”については、今年のカンヌ映画祭に招待され
るという情報もあるようだが、その続編の脚本を担当したデ
イヴィッド・ステム、ジョー・スティルマン、デイヴィッド
・N・ウェイスに対して、3部作とする要請が出されたとい
うこと。また、この第3部では、主人公のシュレックがアー
サー王の円卓の騎士に列せられるという話もあるようだ。 
 ただし“Shrek 2”の製作では、製作費が第1作の6000万
ドルから8〜9000万ドルに高騰。これは、声の主演のキャメ
ロン・ディアス、マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィが
それぞれ500万ドルの出演料を得たためという話もあり、さ
らに第3作ではどうなるかと心配もされているようだ。  
 因に、第1作の興行収入はアメリカだけで2億6700万ドル
で、第2作もこれに匹敵すれば何の問題もないと思えるが。
        *         *        
 往年の作品のリメイクの情報で、“Lassie”を再映画化す
る計画が発表されている。               
 ラッシーと言えば、僕らにはテレビシリーズでお馴染みだ
ったが、元は1940年にエリック・ナイトという作家が発表し
た小説に基づくもので、1943年にMGMから最初の映画化の
“Lassie Come Home”が、子役時代のロディ・マクドール、
エリザベス・テイラーらの出演で発表されている。    
 また1945年には、欧州戦争を背景に、同じタレント犬パル
と一部の出演者の再登場で、続編の“Son of Lassie”が製
作され、さらに1954年と78年に第1作のリメイクと、1994年
にはインスパイアされた作品も製作されているようだ。  
 そしてテレビシリーズでは、1954年の放送開始から71年ま
ではCBSで、さらに地方局向けには74年まで連続したシリ
ーズが製作され、またABCでアニメーションシリーズや、
地方局向けには1989年から91年にもアップデート版のシリー
ズが再製作されていたようだ。             
 そして今回の再映画化だが、ラッシーのキャラクターに関
しては、現在はクラシック・メディアという会社が管理して
おり、今回の計画も同社が進めているもの。すでにチャール
ズ・スターリッジという脚本家が脚色を済ませて、彼の監督
で春からの撮影と、2005年の公開が計画されているようだ。
 なお今回の物語は、MGM作品のリメイクではなく、原作
に立ち返って、1938年のスコットランドを舞台にしたものに
なるということだ。                  
        *         *        
 新しいヴィデオゲームの映画化の情報で、2002年1月15日
付の第7回でも紹介したゲームクリエータのAmerican McGee
が、新たに開発中のゲーム“American McGee's Oz”につい
て、その映画化権をジェリー・ブラッカイマー、及びディズ
ニーと契約したことが発表された。           
 以前に紹介した“American McGee's Alice”は、Alice in
Wonderlandのゲーム化で、ルイス・キャロルの物語をゴシッ
ク調に再構成したものということだったが、今回の作品につ
いては、Wizard of Ozであることは明らかなものの、その詳
細は不明。しかしAliceと同様のゴシック調の作品だろうと
いうことだ。                     
 そして、今回契約された映画化については、すでにダン&
ケヴィン・ヘイグマンという兄弟脚本家チームが、撮影用の

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02月01日(日)
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