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On the Production
by 井口健二
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■第53回
アー監督の『ドッグヴィル』に続く作品“Manderlay”に、
『ビューティフル・マインド』ロン・ハワード監督の娘で、
M・ナイト・シャマラン監督の“The Village”にも出演し
ているブライス・ダラス・ハワードの主演が発表された。
この作品は、『ドッグヴィル』を第1作とするフォン・ト
リアー監督のアメリカ3部作の第2作となるもので、当初は
前作に主演したニコール・キッドマンの再演が予定されてい
た。しかしスケジュールの都合などで叶わなかったもので、
その代役としてハワードの起用が発表されたものだ。
因にハワードは、“The Villege”でも当初“The Woods”
という題名だった作品にキルスティン・ダンストに代って起
用され、映画デビューとなったもので、続けての代役でビッ
グチャンスをつかんだという感じだ。
なお、フォン・トリアー監督の新作は、前作と同様30年代
のアメリカ中西部を舞台としたものだが、前作と同じく撮影
はすべてセットで行うもので、2004年3月1日からスウェー
デンのトロールハッタンのスタジオで開始されることになっ
ている。かなり実験的な作品だが、舞台経験もあるハワード
には向いていると言えそうだ。
* *
またまた往年のテレビシリーズからの映画化の計画で、ア
メリカでは79〜85年の6年間に亙って放送された“Dukes of
the Hazzard”(爆発!デューク)の脚本に、“Starsky &
Hutch”の映画化にも参加しているジョン・オブライエンの
起用が発表された。
お話は、南部の町ハザードを舞台に、ルークとボーのデュ
ーク兄弟が、町の顔役やその義兄弟の悪徳保安官と闘いを繰
り広げるというアクションコメディ。軽快なバンジョーの音
楽に乗せてクラシックカーがカーチェイスを行うなど、若者
にターゲットを絞った設定で人気を得ていた。
そして、この計画自体は数年前から公表されていたものだ
が、2004年3月5日の“Starsky …”の全米公開を控えて、
次なる計画のスタートとなったようだ。なお主演には、以前
の情報ではアシュトン・カッチャーとポール・ウォーカーが
予定されていた。
* *
2004年には“Pitch Black”の続編の“The Chronicles of
Riddick”が公開されるヴィン・ディーゼルの新作として、
“The Pacifier”という題名のアクションコメディへの出演
契約を結んだことが発表された。
この作品は、スパイグラス製作、ディズニーが配給するも
ので、お話は、潜入捜査官の主人公が重要な国家機関の科学
者の警護に失敗し、さらにその家族に危険が及ぶことからそ
の子供の警護を命じられるが、これが最もきつい仕事だった
というもの。
子供を絡めたアクションコメディでは、シュワルツェネッ
ガーの『キンダーガートン・コップ』などが思い浮かぶが、
43歳で役に挑んだシュワルツェネッガーより7歳若いディー
ゼルが、どのような奮闘ぶりを見せてくれるか楽しみだ。脚
本はトーマス・レノン。監督は未定。撮影は04年春に開始の
予定になっている。
* *
『ニューオーリンズ・トライアル』のジョン・グリシャム
原作による“Skipping Christmas”というコメディ作品を、
クリス・コロムバスの脚色、ティム・アレン主演で、リヴォ
ルーション・スタディオ社長のジョー・ロスが監督すること
になった。
お話は、商業主義のクリスマスに嫌気の差した主人公が、
その期間は妻と一緒に旅行に行くことを決めるが、最後の瞬
間に家出していた娘が帰宅して、急遽お祝いをしなければな
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12月15日(月)
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