ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460308hit]
■第16回東京国際映画祭(前半)
いる。それを演じるのが、テレビで門の守護者を演じていた
釈由美子と、悪役大沢たかお。ワイアーワークも使ってかな
りのシーンが展開する。
またコメディリリーフでありながら、キーマンともなる田口
浩正の役柄も上手く利いていて、脚本も良く練られている感
じがした。途中、女性観客が目を拭うシーンも見られた。
上映ではすぐ後ろに、多分ファンタ系の雑誌記者らしい外国
人が2人いて、彼らが終るなり大興奮しているのが微笑まし
かった。
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(日本映画)
恒例のゴジラは第27作。昨年の『ゴジラ×メカゴジラ』に続
く完結編となっている。
監督は前作に続いて手塚昌明が担当、彼は思い入れたっぷり
の脚本も手掛けている。彼の脚本は、ある意味ゴジラとはい
ったい何なのかという辺りを懸命に模索したものだ。
とは言っても、ゴジラ映画の本分は特撮シーンにある。従っ
て、91分の上映時間からその特撮シーンを除いた部分でのド
ラマとなると、どうしても駆け足にならざるを得ない。
そこは、モスラの小美人にテーマを語らせるなど、工夫はさ
れているのだが、最後に主人公が翻意する辺りなどは、やは
りもう少し説明が欲しかったところだ。全体的にドラマが描
き切れない分、物足りなさは残る感じがした。
でも、それは無い物ねだりと言うところかも知れない、この
短い上映時間の中で、しかも3体の闘いを描くのだから、無
理は承知というところだろう。実際今回の特撮では、東京タ
ワーをへし折り、国会議事堂を木端微塵にしてしまうのだ。
来年はいよいよゴジラ誕生50周年だが、どうなることだろう
か。
11月05日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る