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On the Production
by 井口健二
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■第49回
ラの若き日の冒険を描いた“The Motorcycle Diaries”の撮
影を完了したところで、この作品は現在ポストプロダクショ
ン中ということだ。
そして“Dark Water”の撮影は来年1月に予定され、主演
には『ハルク』のジェニファー・コネリーが配役されて、ニ
ューヨークとトロントで撮影が行われることになっている。
なお、この他に中田監督関連では、99年公開の『カオス』
のリメイクがユニヴァーサルで計画されており、また、昨年
ドリームワークスが製作公開した『ザ・リング』の続編の計
画も進行中ということだ。一方、中田監督本人もMGMから
“True Believers”という作品の監督を要請されており、作
品に続いて監督のハリウッド進出も実現するようだ。
* *
お次は続報で、第43回で紹介したコロムビア製作、ダン・
ブラウン原作の“The Da Vinci Code”の映画化の計画に、
監督ロン・ハワード、製作ブライアン・グレイザー、脚色ア
キヴァ・ゴールズマンの、『ビューティフル・マインド』で
オスカーを独占したトリオの参加が発表された。
この原作は、以前にも紹介したように、記号学の大学教授
を主人公にしたシリーズの第2作で、本作では美術館長殺人
事件を発端にダ=ヴィンチの絵画に隠された謎を解明して行
くというもの。そしてこの原作は、今年の春に出版された後
26週間に亙って全米ベストセラーリストに登場し、その多く
の週で第1位に輝いている大ベストセラーということだ。
またこの計画では、9月にソニー・ピクチャーズの最高責
任者の座を退いたジョン・コーリーが共同製作者として名を
連ね、新たに一製作者となってソニーと契約したコーリーの
再出発の第1作となるもので、その意味でも注目の作品とな
っている。
なお今回の計画は、上記のトリオ+ラッセル・クロウの主
演で来年3月1日の撮影開始が発表されている“Cinderella
Man”の次のハワード監督作品として予定されており、早け
れば来年後半の撮影という可能性もあるようだ。
因に、ハワード、グレイザーが経営するイマジン・ピクチ
ャーズは、本来はユニヴァーサルに本拠を置いているが、最
近は各社との距離を調整しているようで、ハワードの監督最
新作で11月19日公開の“The Missing”はアメリカではソニ
ー配給、また2人が製作を務める年末公開の“The Alamo”
はブエナ・ヴィスタの配給になっている。
さらに、グレイザーの製作で“The Incredible Shrinking
Man”“Fun With Dick and Jane”のリメイク2作もソニー
の配給になっているようだ。
* *
後半はリメイクの情報をまとめて紹介しよう。まずは新し
い計画を2本。
1本目は、65年製作のオットー・プレミンジャー監督作品
“Bunny Lake Is Missing”(バーニーレイクは行方不明)
をリーズ・ウェザスプーンの製作主演でリメイクする計画が
コロムビアから発表されている。
オリジナルは、ローレンス・オリヴィエとキャロル・リン
リーの共演で、バニーという少女が行方不明になったとその
母親から訴えがあり、警察が動くが足取りが掴めない、しか
も母親の証言がだんだんあやふやになり・・・というもの。
映画はイギリスで撮影され、同性愛者など怪しげな登場人物
が次々に登場する不思議なムードの作品と言われている。
この作品を、ウェザスプーン主宰のタイプAフィルムスの
製作で再映画化するもので、脚本、監督などは未定だが、元
フォックスのトップで01年に独立し、最近ソニーと製作契約
を結んだマーク・ゴードンのプロダクションが第1回作品と
して共同製作することも発表されている。
因に、ゴードンは第23回で紹介したヴィデオゲーム映画化
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10月15日(水)
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