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On the Production
by 井口健二
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■ムーンライトマイル、Mリローデッド、フリーダ、アンダーカバー・B、ファム・ファタール、セクレタリー、ウェルカム to C、白百合クラブ
を受けトップの成績を取得。そして新聞の求人欄で見つけた
弁護士事務所に就職口を求める。
そこは弁護士一人で運営されている事務所。所長は若いが、
蘭を育てることに熱中するシャイなちょっと変った男。そし
て勤め始めたリーに対して彼は些細なミスや行動を追求し、
徐々にサディスティックな行動へエスカレートさせて行く。
映画は前半、彼女の境遇に同情するように描かれるが、それ
が彼女自身の気質が明らかになるにつれて話があらぬ方向に
それて行く。しかしその展開の仕方が実に巧みで、彼女に同
情したまま後半の展開にも納得してしまう。映画祭での受賞
も頷けた。
男性の僕は、どうしても男性の登場人物の方に目が向いてし
まうので、完全には乗り切れないところもあるが、特に働い
ている女性には、多分に共感を呼ぶところがあるのだろう。
試写会でも女性にはかなり好感されているようだった。
『ウェルカム トゥ コリンウッド』
“Welcome to Collinwood”
監督のスティーヴン・ソダーバーグと、俳優のジョージ・ク
ルーニーが設立したプロダクション「セクション・8」の、
これが第1回作品だそうだ。
アンソニー&ジョー・ルッソという兄弟の脚本監督で、ソダ
ーバーグとクルーニーは製作を担当、クルーニーはカメオ出
演もしている。
オハイオ州クリーヴランド近郊のコリンウッド。この見るか
らに下層階級の人々の街で、ある犯罪計画が進行している。
それは車上荒らしで捕まった男が、同房になった終身刑の男
から聞かされた絶対確実の計画。
そしてこの計画を実行するため、男は身代わりを仕立てて釈
放を狙うのだが、その身代わり探しの過程で、いろいろな連
中が計画に加わってしまう。ということで、有象無象が集ま
って、一攫千金の作戦が開始されることになるが…。
配給会社は、『オーシャンズ11』の線で売りたいようだが、
ちょっと行けてない男たちが一攫千金を狙うという話では、
その前にクルーニーが主演した『オー・ブラザー!』や『ス
リー・キングス』の方に似ている感じだ。
特に、『オー・ブラザー!』は評価も高い作品なので、その
線での宣伝もしてもらいたい気もする。
この手の作品だと、得てして話の展開に破綻が見られるもの
だが、この作品は、確かに上手く行き過ぎる点や、偶然が重
なり過ぎるところはあるものの、登場人物が結構悪知恵が働
いて、その辺が妙に納得できてしまうところが上手く作られ
ている。
さすがに、ソダーバーグとクルーニーが第1回作品に選んだ
だけのことはあるという感じだった。
『白百合クラブ 東京へ行く』
『ホテルハイビスカス』の中江裕司監督が、沖縄で50年以上
に渡って活動している音楽グループの初の東京公演を追った
ドキュメンタリー作品。
元々この東京公演自体が中江監督が仕掛けたものらしく、そ
の意味でも宣伝に使われている『ブエナ・ビスタ・ソシアル
・クラブ』の経緯と似ている。音楽のジャンルは全く異なる
が、音楽に賭ける情熱みたいなものは同じ感じがした。
映画は主に、東京公演に向けての練習や打ち合わせの様子を
映しているが、古い写真や思い出話として語られる中に、ク
ラブの歴史が刻まれて行く。それは決して平坦なものだけで
なかったことも伺わせる。
既に亡くなってしまった人たちや、クラブを脱退していった
人たちにも目は向けられる。また高齢者が多い中で、迷惑を
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06月02日(月)
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