ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460436hit]
■8 Mile、ネメシスS.T.X、ハッピー・フューネラル、ボイス、武勇伝、アバウト・シュミット、サラマンダー、ブルークラッシュ
ある。多分、アメリカでもベビーブーマー世代にとっては、
この物語はかなり切実に感じられるのだろう。
試写会では、若い人でもかなり感動していた人もいたようだ
が、若い特に男性では、主人公の心情を理解できなかった人
もいたようだ。
『サラマンダー』“Reign on Fire”
近未来のイギリスを舞台にした終末もの。
物語は、現代のロンドンから始まる。地下鉄の工事現場で巨
大な空洞が見つかり、その中に化石のようになって潜んでい
た生物が甦る。それは6500万年前、当時の地球に君臨してい
た恐竜を絶滅に追い込んだサラマンダーの復活だった。
サラマンダーは瞬く間に増殖し、人類に襲いかかる。空を飛
び、火を吹き、その焦土を食らうサラマンダー。その急速な
増殖になす術のなった人類は、ついに核攻撃を仕掛け、それ
によって自らの文明を破壊してしまう。
そして20年が過ぎ、もはや人類は一握りの生き残りが砦の中
に潜んで暮らすだけとなっていた。その中には、ロンドンで
の最初の目撃者だった少年の長じた姿もある。彼らは、サラ
マンダーの自滅を願いながら、密かに暮らしていた。
そこへケンタッキー義勇軍と自称するアメリカ人の一団が現
れる。彼らは、サラマンダーの繁殖は1匹の雄に掛かってお
り、その唯一の雄がロンドンにいる。それを倒せばサラマン
ダーは繁殖の術を失い、絶滅すると説明する。
そして薄暮の時間帯はサラマンダーの視覚が鈍り、その間に
雄を倒すという計画を述べ、雄のいる空洞の場所を知る主人
公に協力を求めるのだが…。
サラマンダーのデザインは、小さな翼の付いた恐竜で、『シ
ュレック』や『眠れる森の美女』などに登場する、いわゆる
西洋の竜のイメージ。これには多分の欧米の観客は大歓声と
いうところだろう。僕もまったく違和感はなかった。
そしてそれが暴れ回るシーンの迫力も見事なものだ。ただ主
人公が取る行動などには、もう少し説明が欲しかった感じも
する。まあ、誰かがサラマンダーをやっつけなくてはいけな
いのだから、それに沿った行動は当然なのだが。
それにしても、ロンドンの地下鉄工事現場、大繁殖する凶悪
な怪物、というとどこか懐かしい展開で、これはもしかして
『クォーターマス』へのオマージュなのだろうか。
『ブルークラッシュ』“Blue Crush”
ハワイ・オアフ島を舞台に、パイプライン・マスターズと呼
ばれる最も危険なサーフ競技に挑む女性サーファーを描いた
青春映画。
主人公のアン・マリーは、反抗期の妹と2人のサーフィン仲
間と共に、昼間はホテルのメイドをしながら、サーフィンに
明け暮れている。彼女は以前にジュニア大会で優勝し天才と
言われながら、その後の事故のために大きな波には挑めなく
なっている。
しかし、妹の学費などを工面するためには、大きな大会で注
目を浴び、スポンサーが付くのを待たなければならない。そ
の大会が、パイプライン・マスターズ、それは一歩間違えば
死と隣り合わせの危険な大会だった。
見るまでは、たかがサーフィンを扱った青春映画くらいにし
か思っていなかった。確かに映画は、彼女を見初めるNFL
のクォーターバックなども登場して、見事に青春映画の乗り
なのだが…。
これがまず、海中撮影を多用してサーフィンを写したシーン
の美しさとダイナミックさに目を奪われる。ここでサーフィ
ンがなまじのスポーツでないことを教えられる。そして、さ
らに後半の大会のシーンでの、脚本のしたたかな展開に舌を
[5]続きを読む
03月02日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る