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On the Production
by 井口健二
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■第34回
のだが、結局04年5月の公開が優先されることになったとい
うことなのだろう。                  
 因みに、フィンチャーの作品は、70年代のロサンゼルスを
舞台に、サーフィンやスケートボードのカルチャーのルーツ
を探るもので、フィンチャー自身がニューラインで計画を立
上げ、このときはプロデューサーの立場だったようだが、そ
の企画をソニーが買い上げて、フィンチャーの監督作品とし
て立て直したものということだ。            
 またソニーも、同じテーマの“Dogtown and Z-Boys”と
いうドキュメンタリー作品を01年にクラシックレーベルで配
給しており、当時のカルチャーリーダー達とのコンタクトも
あったということだが、その内のスケートボードの創始者と
いわれるペラルタがフィンチャー企画の初期のドラフトを手
掛けるなど、両者の思惑の一致した作品になったようだ。な
お撮影台本は、ロジャー・アヴェイリーが執筆している。  
 ということで、フィンチャーの計画も“M:I 3”も進むこ
とになった訳だが、ちょっと気になるのは、第29回で紹介し
た“Rendezvous With Rama”(宇宙のランデブー)の映画
化で、パラマウントでの製作が決まったこの作品は、果たし
てフィンチャーの監督で進められるのだろうか。      
        *         *        
 続いては、テリー・ギリアム監督の動向で、第32回で紹介
した新作“Brothers Grimm”の撮影を、6月にプラハの撮
影所で開始することが発表された。            
 この計画では、先にプラハの撮影所が準備に入っているこ
とが報じられていたが、今回はその出演者として、ヤーコブ
とウィルヘルムのグリム兄弟にマット・デイモンとヒース・
レジャー、他に悪漢役でロビン・ウィリアムスとジョナサン
・プライスという豪華な顔合せが実現し、製作開始が正式に
発表されたものだ。なお、ウィリアムスは『バロン』、プラ
イスは『ブラジル』の出演者でもある。         
 また、脚本は『ザ・リング』のアーレン・クルーガーが手
掛けたもので、ジェイクとウィルと名乗る兄弟が、村から村
へ民話を集める旅を続け、その間にいろいろな怪物や神秘に
出会うという、かなり物語化されたお話になるようだ。しか
も全体のジャンルは、コメディックアクションと紹介されて
いる。                        
 まあ、虚実を取り混ぜるのはギリアムの一番得意とすると
ころで、今回は彼自身の脚本ではないが、その意味で好適な
作品に出会えたと言えるだろう。配給はMGM、製作は『12
モンキーズ』を手掛けた人たちのようだ。しかし、これで第
32回に書いた“The Man Who Killed Don Quixote”の製作
再開は、少し先に伸びることになりそうだ。        
        *         *        
 後半は短いニュースをまとめておこう。        
 『フレイルティー/妄執』の脚本を手掛けたブレント・ハ
ンリーが、ニコラス・ケイジの製作主演でニューラインで計
画進行中の“The Volunteer”という作品の脚本のリライト
に招かれている。この作品は、テレビの『アウター・リミッ
ツ』などの製作者サム・イーガンが原案を書いたもので、主
人公は地球の人口がすでに異星人によって侵食されているこ
とを発見する、というもの。前の作品から考えてコメディと
は思えず、そうなるとかなり恐い作品が期待できそうだ。製
作時期は未定。                    
 アメリカのSF作家ピアズ・アンソニーが発表した全7冊
のファンタシーシリーズ“On a Pale Horse”の映画化権を
ディズニーが獲得し、ジェイミー・フォックスの主演で製作
することが発表された。物語は、自殺しようとしたが死に切
れず、しかもパニックの中で早く現れ過ぎた死神を撃ってし
まった主人公が、死神に替って仕事をする羽目に陥るという

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03月01日(土)
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