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On the Production
by 井口健二
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■第29回
とにもなってくる訳で、これは今後の課題になりそうだ。
* *
またまた各国映画からのハリウッドリメイクで、今回は日
本、スウェーデンの作品のリメイクの情報が1本ずつ届いて
いる。
まずは日本から、97年製作、黒沢清監督の『CURE』の
リメイク権がユナイテッド・アーチスツと契約されている。
この作品は、同じ手口の連続殺人が発生するが、犯人がすべ
て別人という事件を発端にしたホラー作品で、97年の東京国
際映画祭のコンペティション部門に出品され、役所広司が男
優賞を受賞している。僕は、『リング』より恐かったと記憶
している作品だ。なおリメイクの脚本は、先にニューライン
で“American Princess”という作品を手掛けているデニス
・バートックとトム・エイブラムのコンビが担当することに
なっている。
一方、スウェーデン作品は、英題名が“The Invisible”
というもので。この作品のリメイク権をスパイグラスが獲得
している。内容は、10代の2人の若者が不可視になる。その
一方は少年で、彼の死によって文字通りの不可視になるが、
もう一人の少女は、彼女の母親の死によって比喩的な不可視
になっているというもの。そして物語は、超自然的な展開を
するということだ。この脚本はミック・デイヴィスという脚
本家が手掛けたものだが、実は元々は英語で書かれたものを
スウェーデン語に翻訳して映画化されたということ。従って
今回のリメイクに当っての脚本はすでにあるということにな
るが、その他のスタッフキャストは未定のようだ。
なお、北欧映画からのリメイクでは、『インソムニア』が
すでに公開されているが、今回の作品もあのような雰囲気の
ものなのだろうか。
* *
後半は短いニュースをまとめておこう。
まずは、配役の情報を2つ。
以前に紹介したパラマウント製作、フィリップ・K・ディ
ック原作“Paycheck”の映画化にベン・アフレックの主演が
期待されている。この作品は、現在ジョン・ウーの監督で準
備が進められており、これで俳優が決ればいよいよ撮影開始
ということになりそうだ。
もう1本はワーナー製作の往年のテレビシリーズからのリ
メイク“Starsky & Hutch”に、ラッパーのスヌープ・ドッ
グの出演が発表された。役柄は、テレビではアントニオ・フ
ァーガスが演じた情報屋のハッギー・ベア。オリジナルの物
語では主人公たちに情報を提供すると共に、コメディリリー
フの役割りも果たしていた。ただし、映画版はベン・スティ
ラーとオーウェン・ウィルスンの主演で、コメディ要素は充
分にある訳で、これにさらにコメディリリーフとなるのだろ
うか。なお、ドッグは、デンゼル・ワシントンがオスカーを
受賞した『トレイニング・デイ』にも出演していた。
* *
ついでにワシントンの情報で、62年にジョン・フランケン
ハイマーが監督した“The Manchurian Candidate”(影な
き狙撃者)のリメイクの計画が発表されている。この作品は、
リチャード・コンドンの原作をジョージ・アクセルロッドが
脚色したもので、朝鮮戦争を背景にしたスリラー。85年に再
公開されて、カルト的な人気を獲得しているということだ。
またこの作品は、主演のフランク・シナトラを俳優としてブ
レイクさせた作品としても知られている。そして今回は、こ
のシナトラが演じた役をワシントンが演じるもので、パラマ
ウントが製作、リメイクの脚本は『トータル・フィアーズ』
のダン・ぺインが担当している。
* *
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12月15日(日)
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