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On the Production
by 井口健二
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■第25回
計画されているのは“The Serpent and the Eagle”とい
う題名で、ハンス・ベイムラーとロバート・ウォルフという
脚本家が執筆した作品。アズテカ文明は、15世紀に侵略した
スペインの軍人ヘルナンド・コルテスによって滅亡させられ
たが、この脚本では、アズテカの王女から奴隷にされた女性
を主人公に、その全貌を描いているということだ。
なおこの女性は、最初はコルテスのもとへ平和の使者とし
て送られたが奴隷にされてしまう。しかし彼女がスペイン語
とアズテカ語を喋ることができたために、やがてコルテスの
通訳となり、恋人、そしてパートナーとなって、コルテスの
富の略奪を助けたということだ。
コルテスのアズテカ侵略は、富の略奪や人々の虐殺など、
残虐な面の印象が強く、なかなか映画になりにくい雰囲気が
ある。しかし今回は女性を主人公にすることで、それなりに
ドラマティックなものになっているようだが、結局のところ
彼女が略奪に手を貸したということは、かなり強烈な物語に
なりそうだ。
因にハワードは、先にメキシコとアメリカとの対決を描い
た“The Alamo”からの降板が発表されたばかりで、それで
もメキシコを離れることはできなかったようだ。なお“The
Alamo”については、ジョン・リー・ハンコックが監督を引
き継いで映画化が進められている。
“The Serpent and the Eagle”と“The Alamo”に2
作は共に、イマジン=ユニヴァーサルで製作される。
* *
お次は、女性が主人公のアクション映画の話題を、これも
2本まとめて紹介しよう。
まず1本目は、ディズニー製作で“Fate of the Blade”
というアクション・コメディの計画が発表されている。この
作品は、ドリームウェイヴから出版されているコミックスを
原作とするもので、この原作から脚色されたアナリサ・ラビ
アーノのシナリオが6桁($)で契約されたということだ。
物語は、日本の侍一族の血を引く唯一人の末裔で、アメリ
カの中流階級の一家に引き取られて西海岸で成長した10代の
少女が、自分が古代の悪魔に命を狙われていることを知り、
自らの能力に目覚めて行くというもの。監督や出演者は未定
だが、特に主人公となる女優には注目したいところだ。女性
のアクションということで、『グリーン・デスティニー』の
線が考えられているようで、報道でもアジア系アメリカ人の
少女と書かれていたが、ここはやはり日本の女優にも頑張っ
てもらいたいものだ。
もう1本は、これもコミックスから映像化される作品がユ
ニヴァーサルから発表されている。こちらの題名は“Beauti
ful Killer”で、原作の出版はブラックブル・コミックス。
物語は、若い女性がスパイ戦に巻き込まれて殺された両親
の復讐のために駆り立てられるというもの。そしてこの主人
公に、テレビの『ダーク・エンジェル』でブレイクしたジェ
シカ・アルバの起用が発表されている。物語の展開には『ニ
キータ』との共通点が指摘されているようだが、これをアル
ダを主演とすることで、彼女のテレビでの実績が重なるよう
な作品にしたいということだ。またアルダ自身も「このよう
な物語と主人公に出会えることは、女優としてすばらしいこ
と」と抱負を語っている。計画はアルダの次の作品として脚
本を依頼中ということだ。
* *
後半は短いニュースをまとめておこう。
まずは続報で、前回セットで火災が発生したことを紹介し
た“Pirates of the Caribbean”は、幸い大事には至らな
かったようで、撮影は10月9日に開始されている。公開は来
年の秋に予定されているようだ。
また、ブラッド・ピット主演の“Troy”では、敵役のトロ
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10月15日(火)
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