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On the Production
by 井口健二
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■サイン、8人の女たち、ドールズ、トリプルX、スパイキッズ2、記憶のはばたき、ダウン
学校に通っているが、休暇で故郷に帰ってくる。そこには幼
なじみのシルヴィも待っていた。足に障害のあるシルヴィだ
ったが、聡明な彼女とサムは本当に心の通い合う友だった。
ダンス集会の夜、踊れない彼女を湖水の水面に浮かべ、二人
は星空を眺め続ける。しかし流れ星を見たその時、彼の手を
離れたシルヴィは湖水に沈み行方不明になってしまう。遺体
のない葬式、彼女の親も事故だと諭すが、彼には深いトラウ
マが残る。
やがてメルボルンで精神科医として大成したサムは、死去し
た父親の遺言で遺体を葬るために事故後初めて故郷に戻って
くる。その故郷へ向かう列車で、彼はルビーと名乗る不思議
な女性と遭遇する。
次にサムは彼女が鉄道橋から身を投げるのを目撃、救出する
が彼女は記憶を失っている。その彼女を生家に連れて行き、
看護を始めたサムは、彼女の奇妙な行動に戸惑わされる。そ
して彼女がシルヴィの愛読していたT・S・エリオットの詩
を暗唱し始め…。
結末はいろいろに解釈できるが、配給会社は心の癒しと取り
たいようだ。僕にはもっと恐ろしい結末も想像できるが…。
いずれにしても不思議な雰囲気を持った作品だったし、多分
ほとんどの観客の心は癒されそうだ。
『ダウン』“Down”
オランダの映画作家ディック・マースがニューヨークを舞台
に監督したアメリカ、オランダ合作のホラー作品。
舞台はNYのランドマークと呼ばれるミレニアムビル。
102階建てのこの近代高層ビルで、エレヴェーターの運行異
常が頻発する。それは最初は、階の中間に停止して扉が開か
なくなる程度のことだったが、やがて人の命に関わる事態と
なってくる。
主人公のマークは技術者としての腕は確かだが身持ちは…、
という男。その彼が仲間に誘われてエレヴェーター保守の仕
事に就き、現場にやってくる。そして最初は異状を発見でき
ないのだが、事態は悪化の一途をたどり、ついには自然では
ありえない現象が起こり始める。
ということで、いわゆるオカルトホラーの雰囲気で始まるの
だが、後半はマッド・サイエンティストの存在が明らかにな
り、テロ事件の疑いから、ついには軍隊まで動員される事態
に発展する。
とまあ、展開はかなり強引なのだが、これが結構テンポ良く
作られていて、その辺の上手さは合格だろう。さすがに処女
作で、過去の受賞者にスピルバーグ、キャメロン、ピーター
・ジャクソンらが並ぶアヴォリアッツ映画祭のグランプリを
獲っただけのことはあるというところだ。
なお、主人公に絡む女性記者のヒロイン役で、今評判のナオ
ミ・ワッツが共演。日本ではこれが売りになりそうだが、実
はその脇を、ダン・ヘダヤ、マイクル・アイアンサイド、ロ
ン・パールマンという、SF映画やアクション映画ファンに
はお馴染みの顔ぶれが固めていて、中盤でこの3人が並んで
登場するシーンには思わず拍手をしたくなった。
01年の作品で、撮影は9/11以前なのだろう。美しいNYの
夜景が何度も登場する。ただし後半にはツインタワーのこと
もあるからなどという台詞も出て、ちょっとその辺りは、悪
い意味ではなく不思議な感じに捉らわれた。
09月02日(月)
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