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On the Production
by 井口健二
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■第11回+Versus、グラスハウス、友へ チング、ドメスティック・フィアー
ンビを操れるという設定で、「黄泉返りの森」という場所を
舞台に殺りくが続けられる。ゾンビ物であるから、そういう
目で見ていれば殺りくシーンも気にならず、それなりに一生
懸命やっている感じで面白かった。
ただし、主演からゾンビに至るまでの俳優の演技力の無さが
致命的で、主演の若者たちはまだ許容するとしても、脇を演
じた少し年上の連中の、吉本新喜劇を連想する大仰な演技に
は、多分監督も絶望的な気分だっただろう。
こういう連中の演技力が上がらないことには、日本映画はい
つまでも良くならないというところだが、監督にそういう演
技をやらせないようにするだけの力が無いことも、この映画
の問題点だ。この点は監督に経験を積んで貰うしかない。
それから、物語が独り善がりで、特に「異界との門の開放」
という結末が一体どういうことなのかよく判らないところな
ども、もう少しストーリーテリングの勉強をしてもらいたい
と感じた。
一般的な日本映画よりは良いと思うが、まだまだ習作の感じ
で、今後の作品に注目したい。それにしても、帰国してから
この作品まで10年以上掛かり、結局インディペンデントでし
か映画作りができない日本映画界の閉鎖性にも問題を感じて
しまった。
後は3月と4月封切りの作品から紹介します。
<3月16日封切り>
『グラスハウス』“The Glass House”
Shocking Movie Projectと名付けられたシリーズ興行の第
1弾。
3作連続上映の内の残りの2作はスケジュールの都合で見て
いないが、本作以外はR−12指定になっているし、タイトル
も『ヴァンパイア・ハンター』に『アナトミー』ということ
で、多分その手の作品なのだろう。
しかし本作には、実はショックシーンは余りなくて、僕とし
てはリリー・ソビエスキーとダイアン・レインという新旧の
美少女スターの共演の方に興味が曳かれた。特に、最近は脇
役で良い演技を見せているダイアン・レインに期待して見に
行ったと言うところだ。
で、お話は、交通事故で両親を亡くした高校生と小学生の姉
弟が、昔隣人だったグラス夫妻に引き取られる。その家はマ
リブの高台にある総ガラス張りの豪邸で、そこでは豪華な食
事とプレステなどの遊び道具が待っていたのだが…。姉はグ
ラス夫妻の謎に気づき、やがて両親の事故にも疑いを持ち始
める。しかし周囲には誰一人助けてくれる人はいない。
正直言ってストーリーは在来りだが、ソビエスキーの演じる
姉がやたら頭が良いというか勘が冴えていて、常に悪人の裏
を画いて行くところが小気味よく、予想より楽しめた。多分
アメリカで評判を呼んだ理由もその辺にあるのだろう。
僕は最早関係ないが、お台場でデートの途中に見るには良い
作品かもしれない。最初からそういう狙いの作品なのだろう
し、少なくとも他の2本に予想されるようなえげつなさはな
いから、これで彼女に嫌われることもない。興行もそういう
押し方を出来れば良いのだが。
<4月6日封切り>
『友へ チング』“親旧”
韓国で史上最高の興行成績を記録した2001年度の作品。
1976年、釜山。この町で小学生だった4人の少年が、1993年
までに過ごした日々を描いた青春映画。
2人は大学へ進学し、その内の1人は海外留学までするエリ
ート。他の2人はやくざとなり、互いに抗争を繰り広げる。
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03月15日(金)
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