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On the Production
by 井口健二
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■第8回+無問題2、マリー・アントワネットの首飾り
そして内容は、前作ではアクシデントのためにほとんどでき
なかったというクンフー・アクションがふんだんに盛り込ま
れて、特に中盤から後半に掛けてのアクションシーンはかな
り見られるものになっている。
といっても岡村がやるのだから限界はあるのだが、『グリー
ン・ディスティニー』のパロディにもなっているワイアー・
ワークのシーンなどは結構様になっていた。
まあ全体はお笑い映画で、岡村=関西と香港コメディのノリ
でやるのだから、それはかなり疲れる部分もあるが、これは
多分、岡村のファンには堪らないものなのだろう。
映画のパロディも今更という感じのものも多かったが、中で
修業でペンキ塗りをするシーンがあって、ユン扮するクンフ
ーマスターが「良いものは何処からでも取り入れる。これは
ハリウッド映画からだ」と言ったのには笑えた。今時、『ベ
スト・キッド』を覚えている人なんて…。
<2月16日封切り>
『マリー・アントワネットの首飾り』
“Affair of the Necklace”
フランス革命の引き鉄になったと言われる「王妃の首飾り事
件」を描いたコスチュームプレイ。
この事件のお話は、デュマの『王妃の首飾り』や池田理代子
の『ベルサイユのばら』でも有名だが、これらの作品のよう
にフィクションを交えたものではなく、1786年に高等法院で
判決の下された実際の事件の記録に基づくもの。といっても
この裁判自体が真実を伝えているものかどうかは判らないと
いうことだが…。
この物語には、ダルタニアンもオスカルも出てこないが、替
りに登場するのはジャンヌ・ド・ヴァロアという女性。彼女
は王位についたこともあるヴァロア家の末裔と称して(真実
だったらしい)王室に接近して行く。その目的は、生家ヴァ
ロア家を再興すること、そしてその目的のためには手段を選
ばないと決意するジャンヌだったが、その目的とは裏腹に事
件は進行し、やがてそれは革命の引き鉄となって、王妃を断
頭台へと送り出してしまう。
まあこれだけの事件を2時間弱の作品にまとめてしまってい
るので、背景などはあまり詳細には描かれていないが、それ
でも裏で動き回る宮廷大臣が、結局は民衆の不満を煽り立て
てしまう辺りは、何だか最近のどこかの国の政治のどたばた
を見ているようで面白かった。
といっても当時の民衆にとっては飛んでもない話な訳で、18
世紀のフランスではこれで革命が起こってしまうのだが。
この他、
2月2日封切りの『ジェヴォーダンの獣』は第1回、
『地獄の黙示録』は第2回、
『オーシャンズ11』は第3回、
『マルティナは海』は第4回。
2月9日封切りの『化粧師』は東京国際映画祭の特集、
『恋ごころ』は第4回。
2月16日封切りの『沈み行く女』は第6回。
2月23日封切りの『ヘドウィク・アンド・アングリー・インチ』は第4回
にそれぞれ紹介があります。
02月01日(金)
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