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On the Production
by 井口健二
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■チェコ映画傑作選(一口のパン/夜のダイヤ、第五の騎士、火葬人)、炎かがよへ、幕末ヒポクラテスたち、OCHI!-オチ-、四月の余白
よって実現されている。これぞ大団円というものだろう。
公開は5月8日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ギャガの招待で試写を観て投稿
するものです。

『OCHI!-オチ-』“The Legend of Ochi”
ビヨークのミュージックヴィデオなどを手掛ける映像作家の
アイザイア・サクソンによる初の長編映画監督作品で、多く
の話題作を提供するA24が初めて手掛ける本格ファンタシー
作品。
舞台は少し過去のルーマニア・トランシルヴァニアのカルパ
チア山脈。主人公はその土地に暮らす少女。そこには人間を
襲うとされる-オチ-と呼ばれる生物がいて、人々はその生物
の駆逐に躍起となっていた。
そんな時、-オチ-の出現が伝えられ主人公の父親は娘と息子
を含む地元の少年たちを組織してその討伐に向かう。ところ
がその作戦の中で主人公は傷ついた-オチ-の子供を見付け、
隠して家に連れ帰ってしまう。
こうして主人公と-オチ-は心を通わせるようになるが、ある
切っ掛けから主人公は-オチ-の言葉が判ることに気が付く。
それは小鳥のさえずりにも似た美しい言語だった。そして少
女は-オチ-を親の許に返すべく行動を開始する。
出演はドイツ出身で2019年に演じた作品により同国の映画賞
で史上最年少の主演女優賞に輝いたというヘレナ・ツェンゲ
ルと、俳優、映画監督、ミュージシャンなど多彩に活動する
2019年9月29日付題名紹介『IT イット THE END “それ”が
見えたら、終わり。』などのフィン・ウォルフハード。
そして2025年8月紹介『ブライアン・エプスタイン』などの
エミリー・ワトスンと、2024年9月紹介『ビートルジュース
ビートルジュース』などのウィレム・デフォーが2人の両親
役で登場する。
作品は監督自身がスピルバーグやジブリを挙げている通り、
それらの作品への思いやオマージュに満ちたもので、それは
ファンにとっては嬉しい作品ではある。ただ物語的にはスト
レート過ぎるかな。
親子の問題や夫婦間の問題などいろいろ描いてはいるが、全
体に厚みはない感じがする。でもまあお子様向けのファンタ
シーとしてはこの程度で良いのかな。そこはA24作品への期
待が大き過ぎたのかもしれない。
アナログ技術を活用した造型や操演も巧みだし、映像的には
さすがと思わせるところは多い作品だった。
公開は4月3日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ハピネットファントム・スタジ
オの招待で試写を観て投稿するものです。

『四月の余白』
2016年2月紹介『ヒメアノ〜ル』などの𠮷田恵輔監督が、自
身の過去にも向き合って描いたとされる現在の若者を取り巻
く世界を写した作品。
登場するのは身体中に刺青の入った男。元半グレで元受刑者
のその男は、夜更けの街で行き場のない若者たちに声を掛け
続けている。そんな男は自身の体験を基に若者を更生させる
学園「みらいの里」を運営していたが…。
一方、暴力的な生徒のために学級崩壊が起きかけている教室
の女性担任は、矯正教育のシンポジュウムで男と出会う。そ
して藁にも縋る気持ちで男に相談を持ち掛け、生徒の母親と
も相談の上で「みらいの里」への入寮を決めるが…。
男が連れて行く間も暴れまくる生徒は「みらいの里」に着い
ても環境に馴染めず男との対立を続ける。それでも何とか共
同作業を行えるようになるが、そこで事件が起きてしまう。
それは他の寮生たちにも類が及ぶことになる。
出演は2023年3月紹介『ヴィレッジ』などの一ノ瀬ワタルと
2019年12月8日付題名紹介『架空OL日記』などの夏帆、そ
れに2023年Mrs.GREEN APPLE のミュージックヴィデオなどに
出ている上阪隼人。
他に篠原篤、占部房子、山侮オ海、和田庵、燗c万作、松木
大輔、小沢まゆ。さらにパトリック・ハーランらが脇を固め
ている。
映画の結末はちょっと論議を呼んでしまうかな。でもこれが
現実だろうし、ここにきれいごとを描くのは監督の想いでは
ないだろう。そんなかなりシビアな物語が描かれている。で

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03月08日(日)
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