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On the Production
by 井口健二
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■ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ、パスト ライブス/再会、あんのこと、流転の地球2、青春18×2君へと続く道
した、そんな風にも言える作品だろう。正に社会に一石を投
じたと言える作品だ。
公開は6月7日より、東京地区は新宿武蔵野館、池袋シネマ
・ロサ、丸の内TOEI他にて全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社キノフィルムズの招待で試写を
観て投稿するものです。
『流転の地球−太陽系脱出計画−』“流浪地球2”
2008年発表の長編小説『三体』で2015年アジア人初のヒュー
ゴー賞受賞者となった中華人民共和国のSF作家・劉慈欣が
2000年に発表した短編小説を基に、2019年映画化された作品
の第2弾。
作品は第2弾とは言っても続きではなくて、2019年映画化作
品で描かれた物語へと続く前日譚となっている。従って前作
を観ていなくてもさほど支障はないと言えそうだ。実際に僕
も前作は観ないまま本作を鑑賞した。
物語の発端は2040年代。太陽活動に変調が観測され、それは
やがて太陽が膨張して地球を飲み込むと結論される。そこで
人類脱出計画が発案され、最終的に地球ごと他の恒星系に移
転する計画が実施されることになるが…。
そこには大型宇宙船で脱出するなど複数の対立案が存在し、
その対立はテロを含む反対運動へと発展していった。そんな
中で主人公らは地球移動の邪魔になる月の放逐と、地球を動
かすための地球エンジンの準備を進めていた。
そして10年後、太陽放射線の影響が人の健康を犯し始めたこ
ろ、月が地球へ落下するという危機が迫る。その一方で人の
アイデンティティをディジタル化し、究極の存命を計る禁断
の研究も進められていた。
果たして人類はその英知を結集し、地球の太陽系からの移動
を実現することができるのか。
監督は前作に引き続いてのグオ・ファン。また本作には原作
者の劉慈欣が製作総指揮の肩書で参加している。
出演は、2017年12月17日付題名紹介『戦狼/ウルフ・オブ・
ウォー』などのウー・ジンが前作に引き続いて主演の他、中
華映画の代表とも言えるアンディ・ラウ。さらに重鎮のリー
・シュエチェン。
他にシャー・イー、ニン・リー、前作に続いて登場のワン・
ジー。またシュ・ヤンマンツー、2023年8月紹介『フラッシ
ュオーバー炎の消防隊』などのトン・リーヤー、子役のルオ
シ・ワン、モデルのクララらが脇を固めている。
原作は文庫本で60頁ほどの作品で、ある種の思考実験と言え
るような作品のようだ。そこから前作では上映時間 125分の
アクション満載の作品に仕上げられていたという。そして本
作ではさらに 173分の作品が作られた。
その本作では、中国科学界の最高権威とされる中国科学院の
複数の分野の専門家の監修のもと、原作小説の5倍以上の文
字数とされるコンセプトが作成されたということで、そのコ
ンセプトが存分に生かされた作品になっているようだ。
それにしても地球移動という技術的な問題からディジタル生
命まで、正に多岐に渉るテーマが満載の作品で、これは短編
小説『前哨』の作者アーサー・C・クラークが『2001年宇宙
の旅』に参加したときのような成立の作品とも言えそうだ。
SF映画にとっての新たな金字塔と言えるかもしれない。作
中には『2001年』へのオマージュも多数見受けられた。
公開は3月22日より、東京地区はTOHOシネマズ日比谷他にて
全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ツインの招待で試写を観て投稿
するものです。
『青春18×2君へと続く道』
2014年にSNSで公表されたブログを基に、2023年3月紹介
『Village/ヴィレッジ』などの藤井直人監督が紡いだ青春ス
トーリー。
主人公は台北で起業した男性。そんな男性がある事情で東京
に出張することになり、その旅程の最後でふと日本の原風景
を巡る旅に出掛ける。それは彼の青春の思い出を辿る旅でも
あった。
それは18年前、18歳の高校生だった主人公は台南の田舎町で
元日本人が経営するカラオケ店にアルバイトで働いていた。
その店に突然バックパッカーの日本人女性が現れる。その女
性は行先を決めない旅の途中で、財布を無くしたからしばら
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02月04日(日)
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