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On the Production
by 井口健二
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■第32回東京国際映画祭<コンペティション部門>
に遠くの土地にも行きたかったのだ。そんな価値観の違いが
悲劇を引き起こす。妻役の女優の歌声も美しいが、結末に伏
線がなく観客への裏切りが僕には少し解せなかった。審査員
は芸術貢献賞を贈っている。
* *
以上で今回はコンペティション部門の14作品は全て会期中
に鑑賞した。今回も事前試写は実施されなかったが、他の部
門を割愛して、何とかコンペ作品だけは制覇したものだ。
そこで僕が選ぶ各賞は、
東京グランプリ:ラ・ヨローナ伝説
審査員特別賞:ばるぼら
最優秀監督賞:ヌンツィア・デ・ステファノ(ネヴィア)
最優秀女優賞:タナ(チャクトウとサルラ)
最優秀男優賞:マリック・ジディ(戦場を探す旅)
最優秀芸術貢献賞:湖上のリンゴ
最優秀脚本賞:動物だけが知っている
観客賞:ジャスト6.5
これに対して実際の受賞は
東京グランプリ:わたしの叔父さん
審査員特別賞:アトランティス
最優秀監督賞:サイード・ルスタイ(ジャスト6.5)
最優秀女優賞:ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ
(動物だけが知っている)
最優秀男優賞:ナヴィド・モハマドザデー(ジャスト6.5)
最優秀芸術貢献賞:チャクトゥとサルラ
最優秀脚本賞:喜劇 愛妻物語
観客賞:動物だけが知っている
今回は全部門で受賞作とは異なる選択となった。まあ例年
一致することは少ないが。
グランプリに関しては、このマッシュアップはなかなか成
功するとは思えないもので、これを実現したことは今後の映
画にも良い影響を与えそうだと思えたからだ。
審査員特別賞に関しては、上記の作品紹介の通りなので、
僕の個人的なものとしておきたい。
監督賞は、映画としては一番好きな作品だったので、ここ
に置いた。
女優賞は、ひょっとして審査委員長への忖度が発生したか
なとも思えたものであえて選んだ。男優賞は実際の受賞者と
同じでもよかったが、全体的に男優は低調な年に思えた。
芸術貢献賞は、実際の受賞作が審査委員長への忖度に思え
たもので、似た雰囲気だが僕はこちらの方が好きだ。
脚本賞は、よくこの複雑な展開を考えたものだと思えたと
ころで、実際の受賞作は僕には思いつかなかった。
観客賞は、昨年に続いて稲垣吾郎主演作でもよかった気が
するが、今年はR15+指定なのでファンが見られなかったのか
な。僕は単純に面白かった作品を選んだものだが。
11月06日(水)
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