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On the Production
by 井口健二
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■虹色の朝、シライサン(オルジャス、シュヴァルの理想宮、シティーH、エンド・オブ・S、アニエス/ヴァルダ、ある女優の、ドルフィン・M)
付「フランス映画祭2014」で紹介『グレートデイズ!』など
のニルス・タヴェルニエ。出演は同作にも主演のジャック・
ガンブランと、2019年9月15日題名紹介『パリの恋人たち』
などのレティシア・カスタ。公開は12月13日より、東京は角
川シネマ有楽町他で全国順次ロードショウ。)
『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
“Nicky Larson et le parfum de Cupidon”
(1985年に週刊誌連載を開始、2年後にはテレビアニメがス
タートして人気を博し、フランスでも放映された北条司原作
コミックスを、2013年『真夜中のパリでヒャッハー』などの
フィリップ・ラショーが脚本、監督、主演で実写映画化した
作品。物語は極秘に開発された究極の媚薬を巡って、自らそ
の媚薬に侵された主人公が悪人の手に渡った媚薬と回復薬を
取り返すため、48時間の期限の中で奮闘するというもの。そ
こには相棒女性との恋の鞘当ても描かれる。僕は原作のこと
は良く知らないが、映画は最初ちょっと下ネタがきついかな
と思いつつ、後半はかなりのアクションで面白く観られた。
元々ラショーがテレビアニメの大ファンで、本作の製作に当
たってはアニメの全144話や、コミックスの37巻も復習して
脚本を執筆、それを原作者にも提示して映画化の許諾をして
貰ったとのことで、これは本物と言えるものだ。公開は11月
29日より、全国ロードショウ。)
『エンド・オブ・ステイツ』“Angel Has Fallen”
(2013年4月紹介『エンド・オブ・ホワイトハウス』に始ま
るジェラルド・バトラー主演、モーガン・フリーマン共演で
大統領警護官が主人公のアクションシリーズ第3作。フリー
マンの役柄は第1作が下院議長で第2作が副大統領、そして
本作では大統領になっている。一方のバトラーの役柄はテロ
を未然に防いだことで国家英雄になっていたが…。原題にあ
る Angelは守護天使の意味で使われているものだ。それにし
ても第1作の舞台は大統領府の内部で、第2作ではロンドン
の市街地だったものが、本作ではどこが舞台になるかも注目
したところ。それは巻頭の予想もつかない襲撃から主人公の
心の中まで見事に展開されているものだった。脚本はリュッ
ク・ベッソンの許で『96時間』シリーズなどを手掛けてきた
ロバート・マーク・ケイメン。監督は2017年『ブラッド・ス
ローン』などのリック・ローマン・ウォーが担当した。公開
は11月15日より、全国ロードショウ。)
『HUMAN LOST 人間失格』
(2019年7月14日題名紹介の映画作品も公開された太宰治の
小説から発想されたという 昭和111年=西暦2036年の近未来
を時代背景とするディストピア物語。医療革命により人間の
寿命が飛躍的に伸びた世界。しかしその一方で体内物質の暴
走により異形化=HUMAN LOSTを生じる現象も発生していた。
さらに環状道路16号線の内と外では貧富の差が拡大し、外側
の住居ではスラム化も進んでいる。そんな中で外側の社会に
暮らしていた主人公は、誘われるままに環状7号線の内側へ
の突入作戦に参加するが…。そこでLOST体に襲われた主人公
は対LOST体機関に所属する少女に救われ、自分が新な能力を
持った人間であることを教えられる。自分は人間失格か、そ
れとも合格か? 作中には太宰の原作からの言葉もちりばめ
られ、まさかこんな話になろうとは、原作者も驚くような物
語が展開される。。公開は東京国際映画祭で上映の後、11月
29日より、全国ロードショウ。)
『アニエスによるヴァルダ』“Varda par Agnès”
『ラ・ポワント・クールト』“La Pointe-Courte”
『ダゲール街の人々』“Daguerréotypes”
(2019年3月に他界した2018年7月15日題名紹介『顔たち、
ところどころ』などのフランス人女性監督の最終作の公開に
併せて、その中にも引用されている監督デビュー作と最初の
長編ドキュメンタリーの旧作2本がディジタルリマスターに
より上映される。まず最終作は監督が自作を回顧する形式で
行った講演の模様を収めたもので、1954年の監督デビュー作
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10月13日(日)
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