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On the Production
by 井口健二
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■地獄少女(少女は夜明、空中茶室、マイ・フーリッシュ、女殺油、ゴッホと、隠れビッチ、小さい魔女、虚空門、爆裂魔神、銀河英2、解放区)
観たところだが、本作では先の作品にもあった弟テオらとの
書簡も、2007年3月紹介『不完全なふたり』などの女優ヴァ
レリア・ブルーニ=テデスキの朗読で紹介され、それに併せ
て画家の作風の変遷なども研究者によって解説される。それ
は画家の全貌を知るために巧みに構成された作品になってい
る。そしてその作品に魅せられ、私財をなげうって300点に
及ぶコレクションを充実させた夫人についても紹介され、全
体としては美術館の魅力を最大限に提示する作品にもなって
いるようだ。公開は10月25日より、東京は新宿武蔵野館他で
全国順次ロードショウ。)
『“隠れビッチ”やってました。』
(あらいぴろよ原作コミックエッセイを、2018年9月9日題
名紹介『旅猫リポート』などの三木康一郎脚本、監督で映画
化した作品。主人公は見た目は清楚だが思わせぶりな言動で
男を翻弄する女性。ルームメイトの親友はそんな彼女を「隠
れビッチ」と呼ぶ。ところがそんな彼女に職場で気になる男
性が現れ、親友の指摘で自らと向き合う様になるが…。出演
は、本作が映画初主演の2018年11月18日題名紹介『あの日の
オルガン』などの佐久間由衣。共演は2012年5月紹介『スー
プ』などの大後寿々花と、2019年8月紹介『ある船頭の話』
などの村上虹郎。他に小関裕太、森山未來、前野朋哉。さら
に山本浩司、渡辺真起子、光石研らが脇を固めている。古希
を迎えたおっさんには若い女性の心理などはなかなか判らな
いが、でもまあ若い女性からの男子の見方は判るかな。全体
としてはコメディとしてイヤミもなく楽しめる作品だった。
公開は2019年冬に全国ロードショウ。)
『小さい魔女とワルプルギスの夜』“Die kleine Hexe”
(『大どろぼうホッツェンプロッツ』などで知られるドイツ
の児童文学者オトフリート・プロイスラーの原作を、2017年
7月30日題名紹介『ハイジ アルプスの物語』で編集を手掛
けたマイク・シェーラーの監督で映画化。127歳だが未だに
大人の魔女と認められない小さい魔女が、大人の魔女だけが
招待される祭りに忍び込み、見つかって大目玉を食らってし
まう。しかし最長老の大きい魔女から「来年の祭りまでに試
験に合格したら許す」と言われ、猛勉強を始めるが…。出演
は2007年1月紹介『パフューム ある人殺しの物語』などの
カロリーネ・ヘルフルト。共演に1998年『ラン・ローラ・ラ
ン』などのズザンネ・フォン・ボルソディ。日本での上映は
吹替版(声優は坂本真綾、山寺宏一)のみとなるようで、基本
はお子様向けの作品ではあるが、テーマなどではそれなりに
大人でも楽しめるようになっている。公開は11月15日より、
東京はYEBISU GARDEN CINEMA他で全国ロードショウ。)
『虚空門GATE』
(UFOを呼べると主張する男とUFOの存在を信じる人び
との姿を描いたドキュメンタリー。発端は「月面異星人遺体
動画」。しかしそれは即座に否定されてしまう。そこに登場
するのが自称UFOが呼べる男。それに釣られてUFO探求
の旅は始まるが…。登場する映像はいずれも僕でも他に説明
がつくものばかりで、それこそ眉唾以前の状況。それでも警
察官の中に存在を信じる人がいるなど、それなりの興味では
引っ張る。しかし結局のところは全てインチキで、監督には
どこまでの覚悟があって取材したのか判らないが、結論では
フェイクというのもおこがましい恥ずかしいものになってし
まう。本作の取材には6年間を掛けたそうだが、本来なら途
中で諦めて没にしてしまうところだろう。それをあえて公開
する勇気に恐れ入った。否定論者には格好の餌食かな? 東
京の公開は10月中旬、渋谷のシアター・イメージフォーラム
他で全国順次ロードショウ。)
『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』
(2018年2月紹介『ゴーストスクワッド』などの井口昇監督
が2008年にアメリカ資本で発表した『片腕マシンガール』。
そこに登場したキャラクターを基に、2017年9月3日題名紹
介『全員死刑』などの小林勇貴監督が新たに創造した作品。
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09月01日(日)
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