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On the Production
by 井口健二
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■生理ちゃん、二ノ国(東京アディオス、クロール 凶暴領域、残された者 北の極地、KUSAMA: INFINITY)
を獲ったり、獲った魚を調理するなどの仕事をルーティーン
にして過ごしている。それは生き延びて行くための確実な方
策だった。ところが飛来したヘリコプターが着陸に失敗して
大破し、中から瀕死の女性を救出する。そこで主人公は、彼
女の命を救うために行動を始めなくてはならなくなるが…。
白夜らしく陽の沈まない中で腕時計のタイマーに合わせた生
活や長く伸びた影など、正に現地ロケでしか描けない風景の
中でドラマが展開される。脚本と監督は、テレビ俳優の傍ら
短編やテレビシリーズの演出を手掛けてきたジョー・ペナの
長編デビュー作のようだ。公開は11月8日より、東京は新宿
バルト9他で全国ロードショウ。)

『KUSAMA: INFINITY(原題)』“Kusama: Infinity”
(1929年生まれで、今も旺盛な創作活動を続ける女性芸術家
の半生を、多数の関係者や評論家、画商、芸術家仲間、さら
に美術館の学芸員などへのインタヴューを基に描いたドキュ
メンタリー。草間の作品は水玉のアートやカボチャの造形な
ど目にしたことは多かったが、ここに描かれたのは半生その
ものが波乱万丈で、全くもってスクリーンから目が離せなく
なる作品だった。しかも現在もなお創作を続けている様子や
その間に発する言葉なども収録されており、そこにインタヴ
ューや過去の活動の様子、トラブルのアーカイヴ映像なども
挿入され、これはファンにはたまらない作品と言えそうだ。
この手の芸術家のドキュメンタリーでは、2018年7月15日題
名紹介『太陽の塔』もあったが、本作で感じるのは制作者ら
の草間に対する愛情だ。それも心地よい作品になっている。
脚本と監督はヘザー・レンズ。公開は11月下旬より、東京は
CINE QUINTO SHIBUYA PARCO(仮称)他で全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

08月18日(日)
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