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On the Production
by 井口健二
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■イエスタデイ、ロボット2.0(人生をしまう、つつんでひらいて、銀河英雄伝説第一章、毒戦BELIEVER、3人の信長、台風家族、いつかのふたり)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『イエスタデイ』“Yesterday”
2003年12月紹介『ラブ・アクチュアリー』などを手掛けたリ
チャード・カーティスの脚本を、2009年1月紹介『スラムド
ッグ$ミリオネア』などのダニー・ボイル監督で映画化した
ファンタシー要素の強い音楽作品。
主人公は地元のパブなどで営業しているセミプロのミュージ
シャン。幼馴染みの女性が学校教師の傍らでマネージャーを
務め、地元では幼馴染みが中心のファンもいる。しかし漸く
射止めたロックフェス出演で自らの限界を感じた主人公は、
音楽活動の終了を決意する。
そんなことでの帰路、マネージャーとは気まずい別れをして
自転車で帰宅の途中。突如全世界を襲った12秒間の停電の中
で、信号の消えた交差点に侵入した主人公はトラックに跳ね
飛ばされてしまう。とは言え悲惨な怪我の割には生命に別状
はなかったが…。
そんな怪我も癒えた快気祝いの席でアコースティックギター
を贈られた主人公は、ふとビートルズの「イエスタデイ」を
弾き語る。しかしそれがとんでもない事態を引き起こす。そ
こに居合わせた誰もその名曲を知らなかったのだ。何と12秒
間の停電は主人公を並行世界に送り込んでいた。
斯くしてビートルズの名曲を次々披露した主人公は、瞬く内
に音楽界のヒーローになってしまう。
出演は、BBCで1985年に放送開始のシリーズ“EastEnders”
に2007年から16年まで登場し、スピンオフの短編シリーズま
で製作されたタムワー・マスード役でブレイクのヒメーシュ
・パテル。
他に2017年6月25日題名紹介『ベイビー・ドライバー』など
のリリー・ジェームズ、2016年7月17日題名紹介『ゴースト
バスターズ』などのケイト・マッキノン。さらに2013年12月
紹介『ホビット・竜に奪われた王国』のエンディング曲で知
られるエド・シーランが本人役で登場して脇を固める。
著名な音楽グループの楽曲を使用した作品では、最近続編も
作られた2008年『マンマ・ミーア』などもあったが、ほとん
ど無関係な物語が展開される同作に比べると、本作では正に
ビートルズへの愛が感じられるものだ。
またビートルズの楽曲に限って言えば、2008年5月紹介『ア
クロス・ザ・ユニバース』も思い出されるが、本作では楽曲
そのものにフォーカスされて、これもイギリスが生んだ偉大
なグループへの愛に溢れている。
そして全体がパラレルワールドものというのも、僕にとって
は極めて大きな魅力になっているもので、さらに後半には、
SFファンの心を掴む展開と、正しく現代を反映した仕掛け
も施されている。
本当に見事と言えるファンタシー作品だった。
公開は10月11日より、東京はTOHOシネマズ日比谷他にて全国
ロードショウとなる。
考えてみれば、リチャード・カーティスには2014年6月紹介
『アバウト・タイム愛おしい時間について』があり、ダニー
・ボイルには2003年6月紹介『28日後...』や2013年『トラ
ンス』などがある訳で、2人ともSFの造詣は深い。
そんな2人がSFの特質を最大限に活かして作り上げた作品
とも言えそうだ。

『ロボット2.0』“2.0”
2012年3月紹介『ロボット』の続編。2010年製作の作品が、
主演のラジニカーント(2役)、脚本・監督のシャンカール、
音楽のA・R・ラフマーンもそのままに復活した。
映画はかなり衝撃のシーンから始まる。しかしそのシーンと
本編との繋がりも定かでないままに、事件が勃発する。それ
は街中のスマートフォンが消えるというもの。しかも新に搬

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08月11日(日)
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