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On the Production
by 井口健二
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■T-34 レジェンド、ホテル・ムンバイ(ラブゴーゴー、SHADOW影武者、ザ・ヒストリー・オブ・シカゴ、アルツハイマーと、ジョン・ウィック3)
われている。物語は「三国志」の「荊州争奪戦」を基にした
もので、領土を隣国に奪われながらもその地位に甘んじてき
た小国の武将が、王の命に背いて隣国の将軍に闘いを挑む。
しかしその闘いの場に出るのは影武者だった…というもの。
その裏で動く様々な人間模様が描かれる。出演は2016年11月
紹介『人魚姫』などのダン・チャオの二役と、実生活でも夫
婦のスン・リー。他に『グレート・ウォール』などのチェン
・カイ、2010年11月1日「東京国際映画祭」で紹介『鋼のピ
アノ』などのワン・チエンユエンらが脇を固めている。公開
は9月6日より、全国ロードショウ。)

『ザ・ヒストリー・オブ・シカゴ
             ナウ・モア・ザン・エヴァー』
    “Now More Than Ever: The History of Chicago”
(2016年にロックの殿堂入りを果たした1967年結成ロックバ
ンドの軌跡を追ったドキュメンタリー。結成50周年を超えて
今も現役、主なメムバーは不変という途轍もないバンドの歴
史が、各メムバーや周囲の人物へのインタヴューを中心に描
かれる。その道程には方向性の違いなどで脱退した者もいる
し、特にはリードヴォーカルの拳銃暴発による死去という衝
撃的な出来事もあるが。全体的には警察沙汰などもなくて、
順風満帆とは言わないまでも、穏やかな航跡が回顧される。
その中には広大な町を思わせる規模の牧場に彼らだけのスタ
ジオを構える話や、ツアー移動用に購入したプライヴェート
ジェットに戦闘機上がりのパイロットを雇ったら、宙返りや
無重力体験もさせてくれたなど、これが成功したロックバン
ドの姿というものを目の当たりにさせてくれる作品だった。
公開は9月21日より、東京は新宿シネマカリテにてレイトシ
ョウの他、全国順次ロードショウ。)

『アルツハイマーと僕〜グレン・キャンベル 音楽の奇跡』
             “Glen Campbell: I'll Be Me”
(2011年にアルツハイマーの発症を公表し、病と闘いながら
家族と共に全米を巡るラストツアーを敢行した伝説のカント
リー歌手の姿を追ったドキュメンタリー。医者の説明による
と脳の海馬に明らかな収縮が見られ、今後はギター演奏も困
難になるとされる。しかし娘と2人の息子と共に立つステー
ジでは、時には娘の弾くバンジョーとの掛け合いも繰り広げ
るなど、往年のパフォーマンスにも衰えを知らない。そんな
歌手の奇跡とも言えるツアーの模様が記録されている。それ
はどの会場でもスタンディングオヴェイションで迎えられ、
歌が始まると着座する。そんな素晴らしい観客の姿も映し出
す。中にはアクシデントを見に来ているのではないかという
声も聞かれたが、仮にそうなっても彼を支え続ける、そんな
観客の思いも伝わる作品だった。今観るべき作品だとも言え
る。公開は9月21日より、東京は新宿シネマカリテにてモー
ニング&レイトショウの他、全国順次ロードショウ。)

『ジョン・ウィック:パラベラム』
         “John Wick: Chapter 3 - Parabellum”
(2017年4月9日題名紹介『ジョン・ウィック:チャプター
2』の続き。因に副題は自動拳銃用の銃弾の名前だそうだ。
物語は、第1作で愛犬を殺された復讐でロシア人組織を壊滅
させ、第2作では家を破壊された仕返しでイタリア人の組織
を壊滅させた伝説の殺し屋が、今回は…というもの。ただし
本作ではちょっと趣向は変わっているが、強烈なアクション
が展開されるのは本シリーズの眼目だ。とは言えさすがにや
りすぎかな、自分の年齢だと観ているだけで体力の消耗する
ような作品だった。主演はキアヌ・リーヴス。イアン・マク
シェーン、ローレンス・フィッシュバーン、ランス・レディ
ックらも引き続き登場し、さらにハル・ベリー、アンジェリ
カ・ヒューストン。2001年10月紹介『ジェヴォーダンの獣』
などのマーク・ダカスコス、ノンバイナリー俳優のエイジア
・ケイト・ディロンらが脇を固めている。公開は10月4日よ
り、東京はTOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショウ。)

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07月21日(日)
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