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On the Production
by 井口健二
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■アイアン・スカイ第三帝国(ブレスあの波、女の機嫌の直し方、新聞記者、月極オトコトモダチ、ペトラは静かに対峙、Tribe Called Discord)
のハイメ・ロサレス脚本、監督によるカンヌ国際映画祭出品
作。女性画家が彫刻家のアトリエを訪れ制作を開始する。し
かし彼女には彫刻家に父親であることを認めさせるという別
の目的があった。家族の秘密が明かされるということでは、
2019年3月31日題名紹介『誰もがそれを知っている』もあっ
たが、本作はよりリアルというか、殺伐としたものになって
いる。どちらが好きかと聞かれたら僕は前作だが。現実は本
作の方がありそうだ。映画は7章立てで、その各章が入れ替
えられて時間軸を示すのも面白かった。出演は『誰もが…』
にも出ていたバルバラ・レニーと、2017年8月27日題名紹介
『永遠のジャンゴ』などのアレックス・ブレンデミュール。
他に2012年2月紹介『私が、生きる肌』などのマリサ・パレ
デスらが脇を固めている。公開は6月29日より、東京は新宿
武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)

『Tribe Called Discord Documentary of GEZAN』
(2009年に大阪で結成されて、後に東京に拠点を移したとい
うロックバンドが独自の方法で資金を集め、アメリカで単独
ツアーとアルバムのレコーディングを行った模様を記録した
ドキュメンタリー。正直に言って片言英語の彼らが、行った
先々で演奏できる場所を探し、集まった観客の中に一夜の宿
を頼み込む。そんな行き当たりばったりの旅が展開されて行
くが。それが突然、とんでもない事態に直面する。実は予備
知識なしに観に行って、こんな現実を突きつけられるとは思
わなかった。それは僕自身が映画などの知識で普通の人より
は知っているだろうと考えていたものとは全く違うレヴェル
のアメリカの現実であり、自分の認識の甘さを突きつけられ
たような気分だった。監督・撮影・編集は京都府出身で今ま
でMV等を手掛けてきたという神谷亮佑の長編デビュー作。
誰もが予想しなかった衝撃の作品だ。公開は6月21日より、
東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
        *         *
 なお次週は10連休中で試写がありませんので、次の試写会
情報の更新は5月12日になります。

04月28日(日)
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