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On the Production
by 井口健二
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■岡本太郎の沖縄、歯まん(君がまた走り、母を亡くし、誰がための、500年の航海、記者たち、君から目が、女王陛下の、ギルティ、クリード2)
マンションを購入した婚約者もいて、暮らしは順調だった。
しかし自宅には寝たきりの母親がおり、運転手の父親は金は
入れるが家に寄り付かず、アメリカに渡った弟も永住を決め
ていた。このため施設に入れることを拒む主人公は会社を辞
め、独力での介護を目指すが、ある事件により母親が死亡、
そのショックで精神を侵された。そんな状況から脱しようと
する主人公だったが、自宅も売った父親と小さな部屋で暮ら
す主人公には、様々な困難が降りかかる。施設を拒む理由が
僕には判らないが、他の状況は日本も同じかな。監督は長編
デビュー作のウォン・ジョン。公開は2019年2月2日より、
東京は新宿K's cinema他にて全国順次ロードショウ。)
『500年の航海』
“Balikbayan #1 Memories of Overdevelopment Redux Y”
(2015年東京国際映画祭で上映『お里帰り』の改訂版。因に
2015年版は“Redux V.5”だった。実はこの前作も映画祭で
観たが、この年はコンペティション以外の作品の紹介は割愛
した。その理由は記憶していないが、この前作が難解だった
ことも原因だったかもしれない。ということで今回は観直し
という面もあったが、2度目に観ればさすがに難解とは言え
ないもので、マゼランの世界一周航海に同行したフィリピン
人の物語は理解できた。つまり彼はフィリピンからヨーロッ
パに渡り、そこからアメリカ大陸の南端を通ってフィリピン
に達したもので、彼こそが最初の世界一周者だったという訳
だ。ただし本作ではその物語に過去現在を繋ぐ様々な映像が
注ぎ込まれているもので、その意味の把握が難しい。それが
面白くもあるが、難解な作品であることは変わりなかった。
公開は2019年1月26日より、東京は渋谷シアター・イメージ
フォーラム他で全国順次ロードショウ。)
『記者たち 衝撃と畏怖の真実』“Shock and Awe”
(2003年にイラク侵攻を強行したブッシュ政権。その根拠と
された大量破壊兵器の存在を巡り、政権の意向に沿った報道
を続けたニューヨーク・タイムズなどの大手マスコミに対し
て、地道に政権内部を取材し、その発表に疑問を呈し続けた
ことで様々な妨害や中傷を浴びたナイト・リッダー社の姿を
描いた実話の再現作品。事実の推移は、最後にタイムズ紙が
読者に対するお詫びを掲載するなど、大統領府の発表が嘘を
並べたものだったことを明白にするが、映画ではそこに至る
までの嫌がらせなど悪辣な政権の手口を暴露し、さらに何故
そのような悪行に走らせたかの理由についても正確に描き切
る。上映時間91分は決して大作ではないが、見事にその真実
が凝縮された作品だ。出演はウッディ・ハレルソン、ジェー
ムズ・マースデン、トミー・リー・ジョーンズ。製作と監督
はロブ・ライナー。公開は2019年3月29日より、東京はTOHO
シネマズシャンテ他で全国ロードショウ。)
『君から目が離せない Eyes On You』
(2018年2月11日題名紹介『ばぁちゃんロード』などの篠原
哲雄監督が舞台俳優の秋沢健太朗を映画初主演に迎え、3つ
の季節に亙って撮った作品。劇団員の主人公はティッシュ配
りのバイト中に年上の女性を見染め仲を深めて行くが、彼女
はいろいろな謎に包まれていた。共演は、篠原監督の1996年
デビュー作『月とキャベツ』でヒロインを演じ、2001年に渡
米留学して休業、2017年3月26日題名紹介『心に吹く風』で
映画界復帰した真田麻垂美。本作には1996年作のスタッフも
再結集して正に彼女自身のような役柄が描かれている。他に
田中要次、根岸季衣、さらに篠原監督らが脇を固めている。
お話は他愛ないけど、1996年作のロケ地の再訪や女優などの
話題性は高いかな。それに演劇の街=下北沢の雰囲気は良く
出されており、小田急地上駅の撤去工事の風景などはマニア
的にアピールしそうだ。公開は2019年1月12日より、東京は
シネマート新宿で2週間限定のレイトショウ。)
『女王陛下のお気に入り』“The Favourite”
(ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、2018年の
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12月16日(日)
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