ID:47635
On the Production
by 井口健二
[470875hit]
■霊的ボリシェヴィキ、フラットライナーズ、ダークタワー、星くず兄弟の新たな伝説
き立てる作品になっているのかもしれない。因にサイトで主
演のエルバの項を見ると、この後にテレビシリーズ版の計画
も予告されているようだ。
公開は2018年1月27日より、全国ロードショウとなる。
『星くず兄弟の新たな伝説』
1985年に公開された映画『星くず兄弟の伝説』から、オリジ
ナルを手掛けた手塚眞監督が、2009年『罪とか罰とか』など
のケラリーノ・サンドロヴィッチと共に執筆した新たな脚本
で描いた続編。
物語はオリジナルのデュオを演じた2人が再び顔を合わせ、
若返りマシンで若者となって、再度ロック界の頂点を目指す
というもの。そこに芸能界のドンと呼ばれる芸能プロの社長
や、最初は売れていないが立場が逆転して行く女性タレント
などが絡むのは、ほぼ前作と同じ展開だ。
ただし本作の舞台は月面。そこでロックの魂と呼ばれる石を
探す旅が新たな要素?として加わっている。さらにその物語
の端々にミュージシャンや漫画家など、様々な分野からのゲ
スト出演が観られるのはオリジナルと同じコンセプトだ。
出演は、2014年『るろうに剣心』などの三浦涼介と、2017年
9月紹介『リンキング・ラブ』などの武田航平、2009年9月
紹介『戦慄迷宮3D』などの荒川ちか。そこにオリジナルか
ら高木完と久保田慎吾とISSAY。
さらに元グラビアアイドルで歌手の谷村奈南、アニメ声優の
田野アサミ。そしてラサール石井、浅野忠信、夏木マリ、井
上順、内田裕也、元AKB48の板野友美らが脇を固めてい
る。
本作は2016年に製作されたもので、昨年の東京国際映画祭に
Out of Competitionとして上映された。その作品がようやく
公開される。
その本作はSF映画と称しているようだが、僕はSFファン
として本作を観ていて、なぜ舞台を月面にしたのかが理解で
きなかった、この内容なら地球上のアメリカ西部辺りを舞台
にしても支障ないと思うのだが…。
しかもそこで、大気の問題や重力の問題は、劇中で「些細な
ことを言うな」と開き直られてしまい。そこは逆に人工重力
などを設定すればSF的に問題の生じないのだが。月面に於
いて「地球が沈む」というのは看過できない。
元来、月は常に同じ面を地球に向けていることから、月面で
見る地球は常に同じ位置にあって沈むことはない。実は最初
の台詞は「地球が沈む場所」と言っていて、月面を移動して
そのように見える地点を探すのかと思いきや、後半で「地球
が沈む時」という台詞が出てしまった。
他にも日没のシーンが出てくるが、月の昼夜は満ち欠けと一
緒で約29日掛るもので、映画に出てくるような速度で日没す
ることはない。恐らく主人公らの行動時間で考えると昼夜が
変ることもないはずだ。
これらは、上述の大気や重力の問題とは違って明らかに科学
的な常識のなさを露呈しているもので、SF作家クラブの主
要なメムバーであった監督のお父さんにも申し訳なく思って
しまうものだった。
公開は2018年1月20日より、東京はテアトル新宿他で、全国
順次ロードショウとなる。
この週は他に
『女の一生』“Une vie”
(2013年6月20日「フランス映画祭」で紹介『母の身終い』
などのステファヌ・ブリゼ監督が、フランスの文豪ギイ・ド
・モーパッサンの名作に挑戦した作品。そこそこの格式の家
に生まれた女性が、親や夫、親友、最期は子供にまで裏切ら
れながらも健気に生きて行く姿が描かれる。本作も原作を見
事にダイジェストしたと言える作品で、特に各エピソードの
終りを省略したり、逆にシーンの終りの台詞を次に被せるな
ど、極めて映画的な処理で映画がダイジェストであることを
印象付けると共に、映画としての見応えを確かなものにして
いる。正しく名人技と言え、これが映画の醍醐味だとも言え
る作品だ。公開は12月9日より、東京は神田の岩波ホール他
で全国順次ロードショウ。)
『サファリ』“Safari”
(2001年『ドッグ・デイズ』でヴェネチア国際映画祭審査員
特別大賞受賞などのウルリッヒ・ザイドル監督がアフリカ・
[5]続きを読む
11月19日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る