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On the Production
by 井口健二
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■ガーディアンズ、シェイプ・オブ・ウォーター
東京は新宿武蔵野館他でロードショウ。)
『スリー・ビルボード』
     “Three Billboards Outside Ebbing, Missouri”
(片田舎の交通量もまばらな道沿いに立つ3枚の広告看板。
そこに突然、7か月前に少女が殺された事件に対する警察の
姿勢を問う文言が掲出される。広告主は被害者の母親。しか
し警察はその広告自体に反応し、母親との諍いが勃発する。
主演はフランシス・マクドーマンド。共演にウッディ・ハレ
ルスン、サム・ロックウェルを迎えた、2013年7月紹介『セ
ブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナー脚本監督
による作品。マクドーマンドで田舎警察というと、女優がオ
スカーに輝いた1996年『ファーゴ』を思い出すが、人間不信
のコーエン兄弟に比べると本作の監督は少し信用しているの
かな? それが心地よさでもあり、物足りなさでもあった。
公開は2018年2月1日より、全国ロードショウ。)
『インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙』
(読者モデル出身鈴木勤の主演で、大阪ミナミの風俗街を舞
台にした作品。主人公は記憶にない彼女の妊娠で300万円が
必要になった若者。闇金で借りるもその金も紛失し、ふと見
つけた無料案内所の店員に応募し働くことになる。そこは夜
の街の様々な顔が現れては消える場所だった。そんな中で女
性たちに振り回される主人公だったが…。共演は、本作の主
題歌も歌っている2014年『ハニー・フラッパーズ』などの岸
明日香と、2017年『...and LOVE』で鈴木勤と共演の逢澤み
ちる、2017年8月紹介『トモダチゲーム』に出ていたという
加藤明子。脚本と監督は、2013年『蒼き天狗の夜に。』など
の金子智明。公開は12月9日より、東京は池袋シネマ・ロサ
他で全国順次ロードショウ。)
『52Hzのラヴソング』“52赫茲我愛你”
(2013年2月紹介『セデック・バレ』2部作などのウェイ・
ダーション監督が自らの脚本で、バレンタインデイの台北を
舞台に様々な恋愛事情を描いた作品。主人公の1人目は叔母
に頼まれた花屋を切り盛りする30代半ばの女性。2人目は修
行中の30代のパティシエ。この2人を中心に女性同士の結婚
を認めて貰いたいカップルや、合同結婚式を企画した市職員
の女性らが絡み、17曲ものオリジナルラヴソングと共に物語
が展開される。物語自体は他愛ないが、ほとんどが人気アイ
ドルやベテラン歌手という配役で、見事な楽曲が作品の全て
という感じだ。因に受賞歴多数の監督だが、本作はそういう
作品ではないと宣言しているそうだ。公開は12月16日より、
東京は渋谷ユーロスペース他で全国順次ロードショウ。)
『わたしは、幸福(フェリシテ)』“Félicité”
(日本のフジロックでも公演したことのあるカサイ・オール
スターズの楽曲をフィーチャーした作品。主人公は「幸福」
という名を持つ酒場の女性歌手。シングルマザーで思春期の
息子を育てている。その息子が交通事故で重傷を負い、手術
のための大金が必要になる。そこで町中を駆けずり回って金
を集める彼女だったが…。今年の東京国際映画祭で観た『マ
カラ』にも似た熱気の籠るアフリカの庶民の生活が繰り広げ
られる。医療保険制度のない場所では起こりうる社会問題が
描かれるが、その一方であまりに頑なな主人公の生活ぶりも
問題だ。その主人公が何処に向っているのか、それが見えな
いのも辛い作品だった。公開は12月16日より、東京はヒュー
マントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

11月12日(日)
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