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On the Production
by 井口健二
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■ゲット・アウト
にはこれで良いのだろうし、そこにとやかく言う資格は僕に
はない。特に本作の副題にはそれなりの意味もあるようだ。
ただ本作を観ていて時々画面がスタンダードになったり、H
Dサイズになるのは気になったもので、その理由は知りたい
と思ったところだ。公開は9月2日より、東京は新宿ピカデ
リー他、全国35館にて4週間の限定ロードショウ。)
『夜間もやってる保育園』
(以前多発した事故により法制度が定まり、公的に認められ
るようになった夜間保育園。本作は東京の繁華街に所在する
一つの保育園を主な取材先として、その現実が抱える問題な
どが描かれる。個人的には子供も成長して保育園の世話にな
る状況ではないが、いろいろ見聞きする機会はあるし関心は
寄せていた。従って内容には先に承知のものも多かったが、
これらをちゃんと伝えることに関しては今までなかった作品
のように思える。その点で実に喜ばしい作品だった。しかも
題材を暗く捉えずに、極力前向きに描いていることにも好感
が持てるもので、さらにそこに問題点はしっかりと指摘した
素晴らしい作品になっている。公開は9月30日より、東京は
ポレポレ東中野他にて全国順次ロードショウ。)
『立ち去った女』“Ang babaeng humayo”
(昨年のベネチア国際映画祭でグランプリの金獅子賞に輝い
たフィリピンの鬼才ラブ・ディアス監督による上映時間3時
間48分に及ぶ人間ドラマ。冤罪で30年間投獄されていた女性
が真犯人の告白により釈放され、女性は真の黒幕に復讐する
ため行動を開始する。そんな彼女の前に苦しみを抱える様々
な人たちが現れ、彼らの協力により彼女は一歩ずつ黒幕に近
づいて行く。かなり濃密に描かれた作品で、長い上映時間を
飽きさせなかった。主演は1970年代から映画界を中心に活躍
し、メディア局ABS-CBNの前会長も務めたチャロ・サントス
・コンシオ。女優の17年ぶりの復活も話題になっている作品
のようだ。公開は10月より、東京は渋谷シアター・イメージ
フォーラム他にて全国順次ロードショウ。)
『AMY SAID』
(多くの個性派俳優が所属するマネージメント会社ディケイ
ドが設立25周年を記念して製作した群像ドラマ。20年前に自
ら命を絶った女性の命日に集まった元映画研究会の面々が、
彼女が最後に残した言葉を巡って心をぶつけ合う。出演は三
浦誠己、渋川清彦、中村優子、山本浩司、松浦祐也、テイ龍
進、石橋けい、大西信満、村上淳。他に村上虹郎、渡辺真起
子らが脇を固めている。監督は数多くのCFや博覧会の映像
を手掛けてきた村本大志。劇場公開作品は1997年、2004年に
継いで3作目のようだ。スナックでの集まりを中心にした舞
台劇のような会話劇だが、そこに外部の人間も関ってそれな
り凝った人間ドラマが展開される。公開は9月30日より、東
京はテアトル新宿他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

08月06日(日)
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