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On the Production
by 井口健二
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■仮面ライダー/スーパー戦隊、DARK STAR H.R.ギーガーの世界(仮)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『劇場版仮面ライダーエグゼイド
               トゥルー・エンディング』
『宇宙戦隊キュウレンジャーTHE MOVIE
              ゲース・インダベーの逆襲』
毎年夏の恒例『仮面ライダー/スーパー戦隊』の2本立て。
どちらもテレビシリーズで放映中の物語からスピンオフで、
基本的に放送で進行中の物語には影響しないように作られて
いる。
そして本作の「仮面ライダー」では、主人公の勤める病院に
入院中の少女を巡って、彼女の脳内世界にVRでライダーた
ちが潜入して敵と戦う展開になっている。またその潜入の手
段としてソニーが新発売するVR用のヘッドマウントディス
プレイが、特別仕様で登場する。
因にこのヘッドマウントディスプレイは、6月に報告した記
者会見の際に現物を見せて貰ったが、ライダーの仮面という
よりは、スーパー戦隊のヘルメットに近い感じなのは少し混
乱してしまうところではある。でもこれで「仮面ライダー」
のゲームができたら面白いとは思えた。
出演は、テレビシリーズのレギュラーに加えて、元モーニン
グ娘。の藤本美貴、子役の森山のえる。さらに宇野祥平、ブ
ラザートム、堂珍嘉邦、博多華丸らが脇を固めている。
一方、「宇宙戦隊キュウレンジャー」は、突如現れた巨大彗
星の地球衝突が刻一刻と迫り、そんな事態の中で彗星を要塞
化し、神の力を手に入れようとする敵との戦いが繰り広げら
れるものだ。
登場する彗星要塞や敵キャラクターの名前がいろいろ想起さ
せるのはご愛嬌で、それはかなり大人向けの感じもするが、
この辺に子供は反応してくれるのかな? いずれにしてもお
笑い芸人たちの担当だから、それでもいいのだろう。
出演は、テレビシリーズのレギュラーに加えて、「ロンドン
ブーツ1号2号」の田村亮。またレイザーラモンHGとRG
が敵キャラクターの声を担当している。
どちらもお子様向けだし、テレビシリーズを観ていないと判
り難いところも多々ある作品だが、シリーズとの整合性を取
りつつ独立した物語を作るのも大変なことだし、映画版らし
くそれなりのシーンも設ける。子供向けとは言えサーヴィス
精神も旺盛な作品だ。
公開は8月5日より、2本立ての全国ロードショウとなる。
出来ることならこの映像をプラネタリウムで観てみたい。

『DARK STAR H.R.ギーガーの世界(仮)』
             “Dark Star: HR Gigers Welt”
1979年『エイリアン』で一躍有名になったスイス人の画家・
デザイナーを取材したドキュメンタリー。
取材は画家の自宅の外観から始まるが、都会のど真ん中にあ
りながら廃屋と見紛うようなその風情は、ギーガーそのもの
というような感じの導入となっている。
そしてその屋内では棚に頭蓋骨などが並び、その中でも彼が
6歳の時に最初に手にした頭蓋骨の話などが彼の作品の原点
となったようだ。そして晩年の妻や、離婚後も交流が続いた
『エイリアン』当時の妻、さらにその前に恐らく最愛だった
恋人との話など女性を巡る話が意外と重点的に描かれる。
そこに様々な彼の作品が挿入されてい行く形式で、彼の作品
を堪能することが出来ると共に、彼の人となりも巧みに描か
れている作品だ。正直にはもっと奇矯な人かと想像していた
が、案外常識のある人物だった。
そして後半では、彼の両親の話や、自宅の庭に作った長年の
夢だった「幽霊列車」の記録映像など、また「ギーガーズ・
バー」やサンジェルマン城を買い取って完成させた個人美術
館など、成功の証のような場面も描かれる。
さらにはギーガーの友人でもある医師による精神分析的な証

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07月30日(日)
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