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On the Production
by 井口健二
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■ReLIFE、メッセージ
打ちに悲嘆する彼女だったが、さらに彼女は彼なしには何も
できない自分に気が付く。そこに彼の葬儀の通知が届き…。
出演は、2011年5月紹介『サンザシの樹の下で』などのチョ
ウ・ドンユイ、2008年3月紹介『光州5・18』などのイ・
ジュンギ。監督は、台湾出身でドキュメンタリー映画での受
賞歴なども持つリン・ユゥシェン。前半はかなりベタな恋愛
劇で心配したが後半の捻りは。見事だった。公開は4月22日
より、東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
『パトリオット・デイ』“Patriots Day”
(2013年4月15日、アメリカの祝日に開催されるボストンマ
ラソンで起きた爆弾テロ事件と、その犯人逮捕までの様子を
描いた実録作品。ピーター・バーグ監督とマーク・ウォール
バーグ主演は2017年3月5日題名紹介『バーニング・オーシ
ャン』と同じ顔合わせで、2013年の『ローン・サバオバー』
と併せて実録3部作と呼ばれている。因に1本目の試写は観
たが、戦争映画であり紹介は割愛した。実録物というのは無
視できない実話が背景にあり、その表現に限界が生じる。そ
こに如何にフィクションを持ち込むかが勝負だと思うが、本
作では少年の遺体を巡るエピソードが秀逸だった。共演はケ
ヴィン・ベーコン、ジョン・グッドマン、J.K.シモンズ、
ミシェル・モナハン。公開は6月、全国ロードショウ。)
『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』
“Robert Doisneau: Through the Lens”
(2017年3月5日題名紹介『Don't Blink』に続いての写真
家の足跡を追ったドキュメンタリー。写真家を有名にしたの
は1950年に撮影された「パリ市庁舎前のキス」。Life誌の依
頼で撮ったこの写真は1980年代にポスターにもなり、一躍そ
の名を世界的にした。そんな写真家の業績を孫娘である監督
が愛情をこめて描いて行く。そこには35万点に及ぶという中
からの選択された作品と共に、本人のアーカイヴ映像や日本
人を含む関係者へのインタヴューなども挿入されている。そ
の中では本人が語る制作の意図や、題名にも掲げられた3秒
の意味には成程と思わされた。公開は4月22日より、東京は
恵比寿の東京都写真美術館ホール、渋谷ユーロスペース他で
全国順次ロードショウ。)
『いつまた、君と』
(俳優向井理の企画出演により「何日君再来」の歌に載せて
戦後の混乱期を生き抜いた庶民の姿を描いた作品。原作は向
井の祖母が書いた自叙伝によるもので、映画の中にも登場す
る孫息子の行為が向井本人のもののようだ。そこには苦労に
苦労を重ねた戦後の庶民の暮らしぶりが描かれている。僕自
身の両親が同じような時期を過ごしてきたからそれなりに思
うところもあるが、それよりもこんな暮らしを強いられた当
時の人々を思いやるべきだろう。主演は尾野真千子。共演に
は岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、野際陽子らの顔触
れが並ぶ。脚本は『ゲゲゲの女房』などの山本むつみ。監督
は2017年2月紹介『サクラダリセット』などの深川栄洋が担
当した。公開は6月24日より全国ロードショウ。)
『潜入者』“The Infiltrator”
(2016年4月紹介『トランボ』などのブライアン・クランス
トン、2011年4月紹介『アンノウン』などのダイアン・クル
ーガー、2012年5月紹介『リンカーン弁護士』などのジョン
・レグイザモ共演で、全米の麻薬組織を壊滅に導いたという
潜入捜査の実話に基づく作品。2時間7分の作品だが、その
時間を感じさせない綿密な作戦が描かれ、さらにまるで漫画
のような結末には「これが実話か…」と思わせる痛快な作品
になっている。監督は『リンカーン弁護士』のブラッド・フ
ァーマン、脚本は本業は弁護士というエレン・ブラウン=フ
ァーマン。捜査対象を途中で麻薬からマネーロンダリングに
替えるなど実感のある作品だ。公開は5月13日より、東京は
ヒューマントラストシネマ渋谷他で、全国ロードショウ。)
『ブラッド・ファーザー』“Blood Father”
(メル・ギブスンの主演で、組織に追われる実娘を救うため
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03月26日(日)
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